サウジ、原油輸入を検討 輸出分の確保図る
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注目のコメント
販売チャネルを守る、興味深い動き。
元々サウジは産油国ゆえに原油・石油製品を販売している。買う側からすると、商品を売っているから買う。
その売るものが短期的になくなってしまった。代替販売者が参入したりシェアを拡大したりするチャンスともいえる。そうさせないように、自分で作ったものではなく買ったものを代わりに売る、ということなのだろう。
買う側からすると、復旧すると見込まれている中で、新しい調達先を探したり契約をしたりは面倒。他の既存調達先からの購入を増やすのは、どういう契約形態になっていたりするかによる。あとサウジ以外がそれで急に生産を増やせないこともあるし、回復が見込まれる中で稼働の急増→元に戻すといったオペレーションは現場にも設備にも負荷が大きい。僕としては、日本での湾岸諸国のイメージが石油のプレゼンス低下ののちにどう変わっていくかすごく気になってしまう。
これまで日本で散々「アラブの魅力は石油じゃない」、って講演会で叫んできたぶん、こちらの文化にどんどん目が向いていってくれると嬉しいです。
日本を尊敬の眼差しでみるアラブの友人が周りに多いぶん、彼らを金ヅルみたいな目で見るのは正直いただけないです。評判が下がることよりも、その結果としての「シェアの喪失」を恐れているのでしょう。
サウジアラビアが世界一の産油国として胡座をかいていられた時代は終わろうとしています。
同時に、世界的な環境問題への関心の上昇と共に、化石燃料に対する風当たりも増している現状では、「よりエコなエネルギーへの転換」の声が高くなるのは避けられません。