日銀の枠組みに即して言えば、マクロバランスの拡大によって、マイナス金利の適用部分を圧縮するのと同じ性格の措置です。

スイスでは特に大手銀行に対する世論が引き続き厳しいように見えるだけに、ジョーダン総裁によるコメントはもっともですし、ついでに言えば、銀行協会には黙っていて欲しかったかもしれません。

ただし本質的には、金融緩和の持続力や柔軟性が求められるようになった中で、銀行貸出を通じた政策の波及効果を維持するための措置であり、その意味では銀行の与信機能を下支えすることが狙いではあるわけです。