細胞の核を観察できる超高倍率の内視鏡、がん検査を変える!
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一定の閾値を超えると、性能の持つ意味が突然変わる、という面白い例。過去からの延長線上ではあるけれど、生体内で直接細胞を見るというゴールを設定してから進めたプロジェクトとのことなので、カイゼン型とは一線を画す開発ですね。東海道新幹線の速度アップと所要時間の短縮で、ある段階から飛行機の競争力がガクッと落ちた、というのも同様のパターン。いろんなヒントをくれますね!
注目のコメント
直接細胞の詳細を観察できる内視鏡、エンドサイト。少なくとも国内では急速に需要が拡大しているようです。まだデータの蓄積が十分でなく、検査のフローを変えるインパクトを及ぼすほどの状況ではなさそうですが、今後のエビデンスの蓄積により、組織採取が不要になり患者さんの負担が少なくなるといった変化が少しずつもたらされることになりそうです。
また、意外な副産物もあるようで、腸内に住む寄生虫が生きたまま体内で観察でき、診断に結びついたというような報告もあがってきており、活用法は紹介される方法以上に広がっていくのかもしれません。この超拡大内視鏡でなくても、現行の拡大内視鏡、NBI(narrow band imaging,光線波長を絞って癌の診断、深達度診断が可能)で充分すごいですよ。生検で癌の確定診断することは必要ですが。
オリンパスの内視鏡分野での先進性は注目に値します。今後も突っ走ってほしい。病理結果を待たずにある程度診断ができるなら、診断までの時間を大幅に短縮することが可能です。
検査の精度は重要なポイントです。画像を見て否定できる、もしくは確定診断出来るようになると有用性は非常に高まります。そうでなければ結局生検結果を待たなければならなくなります。
カメラ技術の発達で人間の目には見えないものが見えるようになってきています。ますます発展していきそうな機運を感じます。