この連載について
Twitter(ツイッター)は、アメリカ合衆国、カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置くTwitter, Inc.のソーシャル・ネットワーキング・サービス(情報サービス)。「ツイート」と呼ばれる半角280文字(日本語、中国語、韓国語は全角140文字)以内のメッセージや画像、動画、URLを投稿できる。 ウィキペディア
時価総額
5.43 兆円
業績

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そういったことの責任まで背負うことはかならずしも必要無いのではないかとも思えます。そういう意味で、エヴァンズ氏は、インターネトとSNSに大きな理想と期待を抱いていた人で、同時に自省的な人です。
エヴァンズ氏は、今はMedium社のCEOですが、彼がツイッター欠点と考えた部分を改良しようとする試みがうかがわれます。ツイッターからしてSNSというよりマイクロブログというべきものですが、Medidumではもっと良質の記事を発信することに重きを置いているようです。SNSのような場をつくるよりも、「プロダクツ」を世に送り出すことに関心があるようです。
ウィリアムズ氏は、プログラミングに夢中になって「コンピュータールームにいるのに、学校が消灯になってカギがかけられてしまったことも1度や2度ではない」ということも。やはりひとかどの人物は、努力を惜しまない。
>インターネットの最大の問題点は、ほとんどの人が使い方を知らないことだ。だから使い方を教えよう
過去の問題点であって、まさに今、現時点での問題ではないんですね。現在のインターネットに対する警鐘を鳴らしてくれる記事だと期待して読んでしまいました。
「そこで「インターネットの最大の問題点は、ほとんどの人が使い方を知らないことだ。だから使い方を教えよう」と思い立ちました。」
そうなのだ。何でもできる、ということは、何をしたら良いのかよくわからない状態なのだ。
私も高校生の頃、よちよち歩きのインターネットをちょっとずつ使っていたが、正直、何に使えるのか、よくわからないから、「別にこれは無くてもいいな」と思うほどだった。
今では考えられないほど、使い道がなかった。
しかし、気をつけよう。
今は使い道が色々あるのではなく、今は、使い道が色々と用意されていて、逆に、それ以外の使い道を見つけることが困難になっている、ということだ。
ティム・インゴルドの『メイキング』から一節を引用したい。ここでの「デザイン」の語を「インターネットの使い方」に置き換えて考えると、よく分かるだろう。
「デザインの目的は、解答らしき姿を装って問いを提示して、罠を仕かけることなのである。こうしてわたしたちは騙されて、どうやって食べ物をボウルから口へ運ぶかという問いに対して、スプーンを思い浮かべてしまう。しかし、実際のところ、わたしたちがボウルを直接口に持っていく代わりに、そう行動するように決定するのはスプーンの方なのだ。たとえば、しゃがむのではなくすわるように命じるのが当の椅子であっても、わたしたちは騙されて椅子が座る可能性を提供してくれているのだと考えてしまう。
スプーンをあつかうこと、椅子に座ること、テーブルの上のものを食べること。これらは獲得するのに数年を要する身体技術である。スプーンや椅子やテーブルは、わたしたちのために状況を容易にしてくれているわけではない。」
だから、様々な若い起業家がビジネスモデルを組み立てる際に、どうもどこかで見たことがあるようなものばかりになってしまうことも起きる。「使い方」が気が付かないうちに固定化され、それによって、それ以外の方法を思いつかなくさせられているからだ。
今の「使い方」から自由になるためには、一度、原点をたどることが必要になってくる。その意味で、このインタビューシリーズは極めて楽しみである。