感触伝える手術支援ロボット導入 国内初、埼玉医大
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どんどん進化しますね。ロボット手術の本格的な活躍は5G以降の時代であり、まさにこれからです。
実は手術支援ロボットは1980年代後半に、戦場で傷ついた兵士を遠隔で手術できるシステムの開発を目的として米国陸軍と旧スタンフォード研究所において開発が始まりました。
https://www.intuitivesurgical.com/jp/aboutdavinci.php
当初のロボット手術は人間がやれば起こることもないような手術ミスが報告されていましたが、手術成績は徐々に良くなってきているようです。手術の感覚が手に伝わるようになればさらに改善されそうです。
遠隔手術の課題は指示と動きのタイムラグにありました。これは5Gによって解決されると言われています。日本の名医がアメリカやアフリカの患者を手術する時代が到来しますが、人類が定めた法律によってそれが一般化する日はまだ先かもしれません。まずは富裕層が自由診療で始めるのだと思います。とても面白いニュースですね。
ロボット手術には何件も研修医時代に立ち会い、お手伝いをさせてもらいましたが、
確かに触っている感覚がなく、記事でも指摘されているとおり、
『従来の手術ロボットは器具が臓器などを傷つけても医師が気付かない』
という欠点があります。
また、その組織の硬さや柔らかさによって、それが単なる線維なのか神経や血管なのか、しこりが悪性っぽいのか単なるリンパ節っぽいのか、
など、指先の感覚はかなりの情報源となり、
安全な手術だけでなく、患者さんの病態把握にも寄与していると思います。
このような技術の今後の発展が楽しみです。内視鏡手術もロボット手術も視野の範囲外のことには基本的に気づけないというのが問題になります。もちろん視野の外で組織を傷つけないように様々な工夫がされているわけですが。
圧覚情報が増えることと、今まで最も普及・先行していたdavintiとのUIの差などもあるでしょうけど、どれだけの差を生み出すか気になります。
小さな手術しかしないので、手術は憧れるし、上手い先生はひたすら尊敬しています。