来週に内閣改造の方針 安倍首相
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基本的には長期政権の末期には次の首相候補を育てることを幾つかやる必要があります。
理解していますでしょうか。5年以上の小泉政権の終了後、自民党から首相になった人は当時次の首相候補と言われた「麻垣康三」以外からはいません。
こうした構図は色々な面であります。中曽根政権時代にも次と言われたのは「安竹宮」でしたし、佐藤政権時代にも後の角福戦争の首謀同士を競わせています。
しかし、今回の安部政権にここまで、次を育てる発想は見てとれません。今回内閣改造をするなら、なすべき1つはここではないかと思います。
このとき、自身とは異なる価値観を持つ方もきっちり含めて育てることが本来の長期政権の最後になすべきことです。例えば小泉政権時代には、安部さんと谷垣さんはかなり違う価値観の方でしたが、どちらも育てたからこそ、どちらも総裁になったわけです。野党時代に谷垣総裁がいなければ、もう少し自民党が解体した筈であり、安部政権が復活できることも無かったことでしょう。
本来、安部政権の次は「岸破聖太郎」と言われていました。加藤さんや菅官房長官の話も取りざたされていますが、ここで大事なのは、今の安部政権は必ずしも次を育ててはいない所です。岸田さんも石破さんもいま閣内にはいません。野田さんも閣内にはいなかった筈です。河野さんは確かに閣内にはいますが、育てている形には必ずしもなっていなく、現政権に合わせることが出来そうだから使っているに過ぎない面も否定できません。加藤さんは確かに党内にいますが、育てる形にはなっていません。
後続を育てる意識が無いことが鮮明な布陣の象徴が、麻生副総理兼財務大臣と二階幹事長です。閣内・党内の要職を首相経験者と、首相にはなりそうにないドンにやらせていることを見ても、今は育てる意識が無い布陣であることが分かります。
安部政権は本来、あと2年で終わります。今この時期に内閣改造をするなら、その意識はせめて必要でしょう。これから来る不況に耐えうる政治家を育てる必要があるのです。また、私はやるべきとは思いませんが、仮に改憲を発議すると言うなら、その中でやるべきでしょう。
なお、育休がこの後に入ることを明言している小泉さんをここで閣内に入れるのは妥当ではありません。育休を入れるならしっかりと子どもを育てることを優先すべきです。それで政治的な時機を逸したなら、それは本人の問題です。継続性を重視してほしい。
変えるにしても、担当分野に対して十分な知識、あるいは学ぶ意欲の旺盛な優秀人材にして欲しい。
もちろんん、年齢、性別など全く関係なく。
呆れかえるような登用は見たくもない。