インド・東南アジア現地で見たフィンテックの最新動向、時にアナログな仕組みも必要だ
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https://www.global-mobility-service.comデジタルエコノミーは、世界全体のGDP では、15%を占めていますが、インドでは8%と世界平均と比べると、インドのデジタルエコノミーの規模はまだ小さいようです。しかし、その成長率は世界平均の1.5番で2030年には30%まで伸長するようです。また、モバイルウォレットによる支払いは5年前と比べ40倍で成長と、デジタル面の成長著しいインドと言えます。
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モバイルウォレットの利用金額は、2018年は160億USD(1兆7000億円) だったものが、2024年には、1840億USD (19兆5000億円)まで増える試算もあります。
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さて、インドのキャッシュレスはPAYTM のようなモバイルウォレットがこれまで牽引してきましたが、最近急速に利用金額を伸ばしているのが、United Payment Interface (UPI)による支払いのようです。UPIは銀行口座間の取引を銀行の営業時間に関わらずスマホでリアルタイムで送金できるシステムです。また、UPI ID さえ持っていれば、銀行口座やその他の個人情報を入力せずに送金ができます。その手軽さと安全性を背景に利用を増やしているようです。
UPIは2019年3月単月だけで、約8億回の取引があり、取引金額は1兆3300億ルピー(1兆9700億円)。これに対し、モバイルウォレットは同月で、3.85億回の取引、1599億ルピー(2360億円)の利用金額となっており、UPIの利用額はモバイルウォレットを大幅に上回っています。金額が多い買い物ほど、UPI が使われると言う事でしょう。とにかく、UPIの伸長がすごく、2016年8月には93,000回の取引しかなかったようです。
https://bit.ly/2WWiSSS
インドのモバイルウォレット業界は、PAYTM、Phonepe、MoviKwik、Amazon Pay、Google Payなど多数のプレイヤーが存在します。そこにUPIなどの別のプラットフォームも存在感を発揮し正にキャッシュレス戦国時代といえます。経済成長とモバイル経済の拡大の2つの恩恵を受け、日本それとは全く異なる規模で今後成長していくことでしょう。フィンテックに関する東南アジアでの課題としては、口座保有率が低く、かつ所得の低い方が多いので、銀行からの信用が高くないのが現状です。そのため金融機関からのサービスも受けにくく、現金利用率がまだまだ高いです。
この東南アジアの現状から考えると、スマホの利用率が伸びている点と、クレジットカードに比べて店舗側の初期投資が少なく済むという点で、日本でも注目されているQRコード決済は今後東南アジアでも伸長すると思われます。