中国製有機EL採用でiPhoneは復活できるのか サムスン、JDIの命運をも揺るがす「調達先変更」
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注目のコメント
BOEに関しては無尽蔵とも言える資金の出し手が中国の地方政府であり事実上の国営企業であることは付記しておく必要がある。
JDIがApple Watch向けに供給を始めたとしてもそれはあくまで現行サプライヤーのセカンドサプライヤーの位置でしかなく、優位な価格で販売出来るわけでもないだろうし、以前にも述べたが、それをもってiPhone向け有機ELパネルの供給も可能になる、というような生易しい世界ではないだろう。インチサイズが異なるので必要となる投資も桁違いのため、現状のJDIのラインではiPhone向けは供給が難しいだろう。
iPhoneについては大規模な投資が先行するBOEが優位と言えるだろう。
三星とAppleの間ではやはり微妙な状態であろうから、その点がつけいる隙と言える。つまり、Appleは三星依存から脱却したいし、そうなると三社供給体制の1社にJDIが選ばれる可能性は出てくる。問題はそれまでに工場をどこにどうやって建てるか?という話になってくる。BOEでも、オッケーということはJDIも建設場所は多分中国でオッケーなのだろう。
2020年モデルには到底間に合わないだろうから、2021年モデルの話が出てくるところまでにはつまり今年中の早い段階にはスマホ向け有機EL工場のための大規模な投資が出来る算段をつけなければ、いけないだろう。