人類の文化的躍進のきっかけは、7万年前に起きた「脳の突然変異」だった:研究結果
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これ面白い。人類の大躍進の原因は、脳の成長を「遅く」する突然変異だった、と。
これ、まさに僕が先月の #宇宙メルマガ に書いたこと!もちろん僕のはエビデンスに基づかない想像でしたが:https://note.com/pequod_crews/n/n4b35b9ac6a52ヒトの脳は他の動物と異なり、想像などの高次の思考力を司る前頭前野が発達した。その脳の突然変異と思考力の獲得がほぼ同時期だったという仮説。
=抜粋=
・メンタル統合(Mental Synthesis)
脳の外側前頭前野には「記憶にあるもの」と「単語」や「文法」を統合し、まったく新しいものを頭のなかで想像することを可能にする機能がある。
・再帰言語
文章のなかでも「入れ子構造(または再帰構造)」になっているものの理解には、メンタル統合能力が必須である。
・前頭前皮質遅延
現在の子どもは5歳前後まで言葉の再帰構造の習得が可能だが、これがいまだ言葉があやふやな2歳までとなると無理がある。このことから、脳の前頭前皮質の成熟を遅らせる突然変異があったというのが有力な説だ。教育から人事、イノーベーション、そして人間の進化論について、色々と結びつける示唆に富んでいる、今年一番のテンション上がる記事でした!
人間の歴史上、少なくとも60万年前から単語が使われているとされているけど、道具使ったり住居を構えたり、進化するような行動は、7万年前かららしく、そのとき何が起きたかと言うと脳の前頭前野の発達を遅らせる突然変異が起きたから、とのこと。
「ヒトの前頭前野は霊長類のなかでも極めて発達が遅く、だいたい20代半ばから30歳くらいまで発達し続ける。ヴィシェドスキーは、前頭前野におけるさまざまな脳障害や、子どもの脳が成長するなかで直面する言語的理解の発達を挙げ、前頭前野による知覚世界と内なる思考の統合が文化形成のための想像力獲得に必須だったと議論する。」
「5歳までに難しい再帰言語に晒されることで鍛えられるメンタル統合スキルが必須なのだ。これこそが、人類の「現代的行動」の基盤となる発想力や文化的創造力に大きく貢献した」