【真相】訪れた潮目。アリババがニューリテールに向かった理由
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オンラインのメリットは、リアル店舗費用がかからないことだと当初は考えられた。
けれど、オンライン店舗が増えて、人目につくためには多額の広告費が必要となっていく。
オンラインで支払う広告費は、リアル店舗で支払う店舗運営費用と同じレベルになってくる。
それが、EC企業がリアル店舗拡大をする動きへと続いていく。
オンラインとオフラインはますます渾然一体となって、“総合格闘技化”していく。「ニューリテール」の本質とは、小売業が「高効率」になること。デジタル化が進めば、生産効率は上がります。
ただ、忘れてならないのが、消費者の視点。ニューリテールは、消費者にとって利便性の高いサービスになっていることです。
モバイルで注文した新鮮な食材が30分以内に届く。その食材はどこで取れて、いつ出荷されたか。どんな料理ができるか、など豊富な情報が瞬時にネットから取れます。
価格はダイナミックに変動。オンラインとリアル店舗は常に同一価格。売れ行き予測に基づいて、ディスカウントも簡単にでき、食品廃棄もなくなります。物流インフラが全土で安定していない中でのEC化率15%まできたのはすごいですが、逆に言えば全土を網羅する投資よりも、既存小売85%に攻める投資をした方がスピードが早いということもあるかもしれません。
また、ECの過当競争は資金力が前提となってしまうため脱落者や回避者も出てくるでしょうし、広告に関しても広告の在庫と露出に限界があるという可能性もあります。
決済・金融を含めた「高効率」なインフラを提供することで、既存小売業が人員やスペースの限界を気にせずにビジネス展開できれば、そこで落ちる手数料、広告、スコアが次のビジネスになるのでしょう。
今後の中国小売も注目です。