北朝鮮、米を批判「対話への期待消えつつある」 ポンペオ氏「ならず者」発言受け
コメント
注目のコメント
北朝鮮による米国に対する牽制でしょう。北朝鮮が韓国に対して批判的、時には侮蔑的な言葉を投げつけるのと同様、米国に対して、北朝鮮が望むような行動を促しているのです。
「対話への期待は消えた」と言わずに、「対話への期待が消えつつある」と言うところがミソです。米国が北朝鮮の期待どおりに行動すれば、米国と対話してやるが、米国が北朝鮮の言いなりにならなければ対話してやらないぞ、と脅しているのです。
トランプ大統領は、大統領選挙のためのポイント稼ぎとして、北朝鮮との首脳会談を使いたいと考えていると、北朝鮮は米国の足元を見ているのでしょう。米国と北朝鮮は、ともに相手をけん制し、交渉における自らの優位を得ようとしているでしょう。北朝鮮はICBM発射実験凍結の見直しを示唆したという。大統領選挙を控えたトランプは、自分が金正恩と歴史的な会談を行ったことで、米国はオバマ時代より平和になったと訴えている。北朝鮮の示唆は、トランプの再選に向けた目論見を否定する言動であり、トランプの怒りに触れるのではないか。
米国の「Pew Research Center」の世論調査の結果を見ると、国民の大半は金正恩を信頼しない(No Confidenceが86%)という結果だった。その一方で、米国はトランプの対外介入に消極的な姿勢が支持を集めることで明らかだが、対外介入に消極的な姿勢に転じつつある。米国は金正恩のことを全く信用しないが、国内が対外介入に消極的な姿勢なので、トランプのコスパの良い外交は支持を集める。しかし、北朝鮮がICBM発射実験凍結の見直しを決めれば、トランプの対北外交の理屈は崩れるわけで、トランプはまさに「Fire and Fury」状態に戻り、以前の対立に逆戻りするのではないか。