政権交代選挙から10年 枝野、玉木両氏「反省の弁」
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民主党は平成政治の一つの到達点だった。小選挙区制の導入は、二大政党制の実現が大きな目的だが、民主党政権の誕生は目的に達した瞬間だった。民主党が反省するべき部分は、枝野さんが指摘する党方針に反する発信の統制の強化ではなく、自民党のように「決めたことは実施する」仕組み作りだ。
皮肉だが、最近の自民党は「民主党化」している。いわゆる「官邸主導」という政治状況は、民主党が主張した「政治主導」と同義語であり、民主党が失敗した「理想」を自民党が実現した。また、いわゆる「安倍一強」は、民主党が主張した「首相のリーダーシップ」と同義語であり、安倍さんは自由に内閣の人事を決め、内閣において首相のリーダーシップを発揮している。
国民民主党や立憲民主党は「官邸主導」「安倍一強」を批判するが、民主党がかって思い描いた「理想」は正しい方向性だったので、実現した自民党や安倍さんを批判する必要はない。そうした政治主導や首相のリーダーシップを評価した上で、国民民主党や立憲民主党は将来自分たちが政権を奪ったとき、党内が分裂しないで物事を決め、実行する制度や習慣を整えるべきだ。