【スライド解説】上場に向けて爆走する、メイソウ急成長の秘密
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アジア中で見る。近所にもある。しかし危ういと思って見ています。在庫です。短期間で急拡大する雑貨店はだいたい在庫で潰れるというのは歴史上枚挙に暇がない。シンガポールでもダイソーは人でごった返しているがここはいつ見てもチラホラ。平均1600円という中途半端な価格帯で、必需品ではない、いわゆるファンシー雑貨。スタンダードなデザインで必需品中心の無印とも全く違う。
ユニコーン企業といえば、IT企業が目立っていますが、メイソウは小売業です。彼らは「3〜5年後、eコマースの大半が死んでしまうだろう」と強気の発言をしています。
日本では、「パクリ企業」と揶揄されていたメイソウですが、すでに80カ国に展開しています。もうすぐIPOするのではないかと言われている彼ら戦略をご一読ください。記事にあるように売上約2700億円。良品計画の売上が約4100億円(約3年前に3100億円)、ニトリが約6100億円(約3年前に4600億円)、ファストリが2.1兆円(ちなみに3000億円を超えたのが2001年8月期で約4200億円、2年間で売上3000億円一気に伸びた)。
強烈な成長曲線だし、何より進出国数が多い。進出国を増やすことは相当に面倒で、各国単位の物流・管理オペレーションを作ることはもちろん、法規制対応も必要。一国の方がノウハウを横展開しやすいし、低価格商品の場合は物流なども強みになる中で、これだけ一気にオペレーションを複数国で作れている点はスゴイこと。
最近スリランカに出張で行くのだが、スリランカにもメイソーがある。こないだ入ってみたのだが、知らなかったら日本のブランドだと思う。それで「入り口」が入りやすくなって、実際に買ってみて良かったら国ではなくブランドへの信頼に変わるから離れにくい。
事業モデルとしては初期進出のための資本金や店舗といったお金は現地の出資者から。一方で売上や在庫コストは自社が負う形なのが記事から伺える。進出・出店のための初期資金を負担しないでいいので、成長しやすい。またBSにそれらが乗っていないという点で、手数料分の利益は減っても、ROICとしては上手くいっているときは結構高いのではないかと思う。
逆に蛯原さんもコメントされているが、悪くなる時はその在庫負担とトレンドからだろう。でも個人的には無印がニトリがあってもファンがいて続いているように、新興国において他に同レベルでの競争相手がいない間に信頼を勝ち取れる可能性が一定あるのではないかと思う。中国は100円ショップも無印とかもあるなかで、一定広がった今、どういう状況なのかが気になった。その状況が先進国とより発展度が低い新興国の中間という点でベンチマークになると思う。