「二酸化炭素に恋をした」19歳の壮大な青写真 #30UNDER30
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メタンは天然ガス(=都市ガス)の主成分であり、化石燃料(炭化水素)としてはもっとも基本的な単位となるものです。これを複数くっつけて合成していけば、いわゆるガソリンや灯油などの燃料を作ることができます。現在はバイオ燃料に期待が集まっていますが、量産化のメドさえつけば、こちらのほうが本質的には単純でコストがかからない方法といえるでしょう。
また、先進国を中心に進めている二酸化炭素排出量削減の取り組みも、トランプ大統領に代表されるように産業界からの反発によりあまり進んでいない面もあり、このままではIPCCが想定するもっとも悪いシナリオで地球温暖化が進むことになってしまいますから、対症療法としてもとりあえず二酸化炭素を何らかの方法で固定する技術の開発は重要となっています。目下二酸化炭素を採掘の終わったガス田などに注入することで、本当に永続的に固定することができるのかを調べている最中ですが、燃料に変換できるとなれば願ったり叶ったりというわけです。
また、家庭用の変換器を作成しているというのもユニークで、各家庭で自前でエネルギー供給をすることができれば、大規模な発電所をつくって送電するという集中方式ではなく、各家庭の燃料電池から電力が得られるという分散方式になり災害に対しても強い方式に転換していくことができるようになります。今後も研究にまい進していただきたいところです。