埼玉県知事選、野党支援の大野氏初当選 自公推薦破る
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投票率約32%。県民の3分の2は選挙に無関心。
得票率約50%だとして、支持は県民の6、7人に1人。5~6人は不支持か無関心。
埼玉県だけでなく、全国のあらゆる選挙が今の状態で良いのか? という問題提起は随分前からあると思うのですが、その制度を作るのが本人たち故に、根本的な問題が全く解決されないまま、ネットを活用する時代に入りそうです。
ネットを活用して選挙活動が活発になり、政治に関心を持つ人が増え、投票率も比例して上がるのでしたら良いのですが、政治や選挙活動や立候補者には全く興味ないけど、簡単に投票できるようになったから、とりあえず投票した、という人が増えるのは、ちょっと怖いなぁという印象です。
注目のコメント
大野氏はもともと外務省出身、アラビア語による業務が専門で、中東研究者としての業績もあります。参議院議員をされていた時も、中東諸国との関係を中心に、外交課題に熱心に取り組まれていました。
県知事となると、外交とは畑が違います。ただ、埼玉県は、17万人の外国人が居住していて、全国で5番目に外国人住民が多い都道府県です。特にパキスタン人やバングラデシュ人、インドネシア人も多く、ムスリム人口は1万人近いと考えられます。留学生などよりも、技能実習生、そして永住者が多いのが特徴です。外国人の親を持ちながらも、埼玉県で生まれ育っている子供が非常に多いです。外国人と外国にルーツを持つ人々の居住環境、労働環境、教育は、埼玉県の重要課題と思いますので、全国のモデルケースとなるようなあり方を期待したいと思います。統一地方選、参院選と大型選挙が続く「亥年選挙イヤー」。それに続いて、さらに酷暑のお盆をはさんだ知事選が16年ぶりの新人どうしの大激戦となったわけですから、埼玉県の選挙関係者の皆様は、本当にお疲れさまでした。
県政のかじとりを託す選挙ですから、本来は中央政治の枠組みと必ずしも一致しない戦いになることが多いのですが、今回は自公が推薦するスポーツライターの青島健太さん、前国民民主党参院議員の大野元裕さんが真っ向勝負を演じる事実上の与野党対決に。大野氏がお盆があけた最後の1週間で猛然とスパートをかけて勝利を手にし、10月に予定される参院埼玉補選に向けて、野党としても大きな勝利を手にしたことになります。
また、単なる「野党共闘に弾み」という評価だけでなく、目下、最終調整が進む立憲民主党と国民民主党の会派合流を後押しする効果もあるでしょう。それぞれが弱みをもっていても、低投票率にもかかわらず力をあわせて選挙に勝てたという実例を得たのは大きいと思います。地方選挙は国政とは関係ないといえるようでいえないのは、タイミングによってその結果がさまざまな効果を生み出すからです。