唾液でがん検査 保険大手が出資へ 保険料安くなる商品開発も
NHKニュース
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科学的根拠の確立されたがん検診も十分に普及しないまま、根拠はないが何となく「良さそう」で「すごそう」な検査を臨床研究のフェーズを飛ばして普及させようとする動きは、皮肉ですが、まさに現代の日本の医療と感じられます。
ある意味で時代の最先端なのかもしれませんが、先進諸国からの視点では周回遅れの感も否めません。日本の医療に関わっている私にとってもこれは人ごとではなく、責任を感じます。話題作りとしては合格ですが、中身は・・・。
そもそも検査は検査前確率を考えて行われるから診断価値が高まる訳であり、無闇に検査をやれば無駄な精神的負担や検査を助長させます。
例えば、インフルエンザの診断キットはかなり精度が高い事で有名ですが、熱も咳も筋肉痛もない健康な状態で検査が陽性になってもインフルエンザとは思わないですよね。
結局はCTや大腸カメラなどでガンがあるかどうかを調べることになり、そこで初めてガンだったかどうかがわかるのです。どのように検査の精度を検証したかわかりませんが、ガンとわかっている患者に検査をして陽性率が高かっただけでは不十分で、一般人対象に検査を行い、陽性だった人がどの程度ガンだったか示さなければスクリーニングには使えません。
保険料が安くなるのであれば検査を望む人は増えるでしょうが、そこまでの検証ないままに話題性が先走ってしまうと医療費の増大につながってしまいます。