コラム:YCC捨てる日銀、拾うECB=唐鎌大輔氏
Reuters
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日本の政策形成過程における為替の優先順位を踏まえれば、YCCの遵守はもう難しくなっているように見受けられます。世界的な潮流を踏まえれば、「金利低下は黙殺が吉」というのが実情でしょう。
一方、ECBも金利低下余地がさほどあるわけではなく(今後2年で4回ほど織り込まれてしまっているのですが・・・)、ドイツ10年債が▲0.7%を割り込むという悲惨な状況にあります。ここから量的緩和の再開(APP2)を狙うのは簡単ではなく、YCCのような枠組みは必要でしょう。内部の専門委員会に技術的な準備を支持しつつ、「水準」よりも「方向感」に絞らざるを得ないように見えます。