コラム:「身銭を切る」ソフトバンク、ファンドに大きなリスク
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先日来話題になっているヴィジョンファンド2の従業員による投資に対するSBGrのバックファイナンス。金利が年率5%ですか。米国のハイイールド債の利回りくらいですね。
土地勘がそれほどあるわけではないですが、ようはデフォルト確率が低い、そしてデフォルト発生時のロスは大きくないと算段してるように思います。ただSB Grはストレステストを行なってその結果を一般株主に示した方が良さそうです。SBGから$20Bn(≒2兆円)を従業員に貸付とのこと。2号ファンドのサイズが$108Bn(≒11兆円)なので、その20%弱というのは中々のパーセンテージですね。
SBG自身も$38Bn(≒4兆円)を出資するため、過半数は自分たちで出すということに。
WSJの元の記事によると、これは不安定な金融市場の中でファンドレイズを急いでいることが背景にある、とのこと。
https://www.wsj.com/articles/softbank-to-lend-founder-and-employees-billions-to-invest-in-fund-11566051247
全くの部外者ですが、現在のマーケット環境に鑑みると、ファンドのマネジメントがレイズを急ぐのは理解できます。
ただ、金利5%というのは、現在の日本の低金利を基準にしてはいけないとも思いますが、それにしても高い気がしますね。
2号ファンドの出資者としては1号ファンドのように7%のIRRを確保した優先出資もあると思われるため、普通出資をする従業員の手残りは、7%の優先出資分や各種経費を払った残余財産から支払われる成功報酬から、更に5%の金利を引いた分ということになりますね。
当分はキャッシュインフローがないと思われますので、クーポンがある場合にはそれなりにきつい感じですね。。。自社株買いをレバレッジかけてやれ、という手金を大きく張る方法ならば従業員はしっかり動くのではないでしょうか。
このファンドに未来を感じる人ならば、ドシドシ採用にやってくるのでないでしょうか。アップサイドは大切です。