多くの学校の業務改善、働き方改革は、メスの入れどころを間違っている
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元高校教師で、いまだに講師してます。
講師の立場で今の現場を見ますと、戦中のインパール作戦のようなのです。無理で意味のない作戦を考え、東條等、軍事官僚が実行した作戦です。基本、補給は全くなく、日本の兵隊さんの死体がをジャングルを埋めつくしたわけです。将軍たちは後方で芸者遊び。
文科省の言う、教育改革がまさにその作戦とおんなじなのです。一部の御用学者先生がまとめた無理な改革を、全くお金をかけずに実行しようとしている文科省。補給は基本ありません。むしろ少子化で減員になってる学校がほとんどなのです。みんな先生方の自己責任。自分は接待受けて、後方で遊んでるわけです。
それぐらい、今度の改革は地獄のようなものです。まあ、この10年で仕事は2倍にはなってますね。お陰でその評判聞いてる教員の卵さんの状況ですが。地域によりますが、小学校の教員採用試験は1倍ちょっと。これで改革なんかできっこないのです。
終いに先生方の屍が、学校を埋めつくすのではないでしょうか。私も今年で引退します。逃げるが勝ちなのです。会議短縮化など意識改革だけでは、抜本改革にならぬ。学校の現状とともに細かな改善ポイントが多数。
企業も同様。
管理職は、ルールに忠実より、ルール含む仕組みから変えられる人材になって業務改善を最優先にしていただきたいですね。新指導要領では「主体的・対話的で深い学び」というのが一つのキーワードになっています。
子どもたちはそれを学校で学ばなければならないので、学校現場がまず「主体的」になることが必要になってきます。
学校の「主体的」はそれぞれの教職員にお任せではダメで、その学校が、どんな学校を目指しているのかを共通認識し、保護者に発信をして理解を得るということをやっていくことが必要だと考えています。
今の仕事の多さは、社会や保護者の要望に応えているといえば聞こえはいいですが、「言われたからやっている」「苦情が出ると面倒だからやっている」ことが多々あります。そこに主体性はありません。
最近はよくチーム学校という言葉も聞きますが、チームになるためには共通の目標を持っていなくてはなりません。何年も前に作られた学校教育目標は意味がありません。今の校長先生が作ったものならまだしも、知らない人が作った目標を自分の目標にすることは非常に困難です。
できれば学校教育目標を教職員で作る事が出来れば、一体感のある学校ができ、「主体的」に教育活動を行うことができるのではないでしょうか。