日本の米国債保有残高、中国を抜き外国勢首位に浮上
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1年前の18年6月は日本が1兆300億ドル、中国が1兆1900億ドル、今年の6月はそれぞれ1兆1200億ドル、1兆100億ドルですから、この1年間、日本は米国債の保有を増やし続け、中国は基本的に減らし続けて首位が逆転した形です。ただ、足元の6月に限れば中国も前月より残高を増やしたわけで、これは人民元相場が1ドル6.7元台から6.9元台に急落したタイミングと一致しています。
日本の増加は「マイナス利回りの債券が増える中、米国債の魅力が高まりつつある」ことによるのでしょうが、中国は米中貿易戦争の中で人民元を買い支えるのを止め、ドルを買って元を売って少し元安に調整したということか (・・?
その後暫く6.9元前後で安定していた人民元が8月に7元を突破した。中国が投資の対象として喜んで米ドルを買うとは思い難いので、中国がドルを買って人民元を売るなら為替操作かも。7月、8月の数字がどうなるか・・・ (゜_゜)
いずれにしても、保有高3位のイギリスが3400億ドルですから、中国と日本が突出し、GDP比で見たら日本が断トツであることは間違いない。まさか、円安誘導でけしからん、なんておっしゃらないとは思うけど、トランプ大統領は日本の貢献を評価してくれないのかな。 (^^;日本の首位奪還も興味深いですが、気になるのはやはり中国の動きです。
ちょうど先月末に中国は外貨準備の通貨別残高等を初めて公開しました。予想通り、中国のこの20年間のドル離れは著しく、79%→58%まで減少しています。
https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/08/5803483f272125f4.html
市場の原理で考えれば、米国債を売却すれば価格が下がり自分で自分の首を締めるのであり得ない選択肢です。しかし、政治的な動きは別かもしれません。世界の外貨準備の3割を占め、110兆円規模の米国債を保有する中国の万一の場合の動きは、やはりどこかで意識しておく必要があるのではと思います。