香港デモ衝突激化、背後には強硬派元幹部の復帰
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デモ隊への対応が批判されている香港警察。強硬姿勢に転じた背後にはある幹部の復帰が。
この幹部は2014年の民主化デモでも、平和的な抗議活動をしていたデモ参加者に催涙ガスを発射するなどした警察の対応を指揮した人物。別記事でも似たようなコメントをさせていただいておりますが,香港政府が親中派であっても,「一挙手一投足に至るまで中央政府から圧力がかかることまでは勘弁して欲しいから,中央政府が軍事介入する隙をできる限り与えたくない(軍が出動する前に,何が何でも香港警察にはデモを沈静化してもらいたい)」ということもまた本音だろうと思います。
一方で,警察の方は,よほどの独裁国家を除けば,軍と違って地域に密着しなければ業務が適切に行えないという側面もありますから,「強権力の行使によっていたずらに市民と対立することは回避したい」という心情自体が,事ここに至っても全然ないというわけではないでしょう。
組織内には中央政府サイドの人間もいるでしょうから,全員がそうだと申しているわけではありませんが。
外野からはあまりそうも見えにくいところですが,以上のような事情からすると,香港警察が,少なくとも組織としては,記事にあるような葛藤を抱えながら行動しているということ自体はその通りなのではないでしょうか。
ただ,強硬な対応をとることが事態収束に転がっていくのか,収拾が付かなくなった原因となってしまうのかは,何とも言えないところですね。その国の政体はその国の国民が決めるべき。一国二制度であるなら、香港のことは香港人が決めるべき。無理やり大陸のやり方を押しつけると当然反発はある。自分たちの政治体制を自分たちで決める。普通の要求をしてるだけ。