「メモ魔の大誤算」SHOWROOMが経営難に喘ぐ訳 - 4期連続赤字で株価は10分の1に
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注目のコメント
この記事の執筆者です。たくさんのコメントありがとうございます。
ネットで官報が見れるというご指摘はおっしゃる通りです。
ただ、インターネット版官報は、無料で読めるのは過去30日分だけですし、利用料を払えば過去分すべてネット閲覧できますが、申込書を手書きで紙に書いて官報販売所に提出しに行かなければならないという手間がかかるということと、官報ブログなどの個人サイトもありますが、すべての非上場企業の決算公告が網羅されているか不明なため、その存在も省略してしまいました。
電子公告も、無料と書きましたが、実際はサーバー代などあるので、正確には無料ではありません。しかも、自社HPではなくfreeeが行う電子公告サービスを使えば有料です。
もっと言うなら、決算公告の義務を果たしていない株式会社も山ほどいます。会社法違反なのですが。
このように、正確性を追求すると多くの例外事項を漏れなく書くことになるため、記事の焦点がぼやける恐れがありますし、あるいは、含みを持たせて書く方法もありますが、歯切れが悪い文章になる恐れがあるため、あえてこんな感じの記事にしております。何卒ご容赦下さい。
ところで、未上場のファイナンスは、DCF法などが主流だと思うのですが、皆さんどうですか?。。。純資産法だと将来の成長性が加味されないので成長性を重視する企業には不向きだと思いますし、マルチプルもEPSやEBITDAがマイナスなら算出不可かと。
私も、ある上場準備会社の株価算定において、理由があって純資産法を使ったことがあります。心配だったので、過去の裁判の判例も調べましたが、一定の合理性があれば問題ないようでした。合理性があればの話ですが。なので、あくまで例外的な扱いという認識でいました。
この記事は、一般に公表されている会計情報だけを基にして、私なりに一定の根拠をもって分析した私の意見です。別の方が、別の分析アプローチをとれば、これとは違った分析結果になることもあるでしょう。
今年の1月から企業分析の記事を連載していますが、
良いこと書けば「やらせ記事だ」「カネもらってんだろ」と謂れのないことを書かれ、
悪いこと書けば(だからじゃないかもしれませんが)今回みたいに叩かれ、
正直しんどいですね。
(誰にも見向きもされず、完全スルーされるよりましですが)財務分析は記事とコメント欄にお任せするとして。
Showroomには見たいコンテンツが私にはないです。そして、多くの方に訴求できるコンテンツでもなさそうです。なのでとてもニッチ向けのサービスに見えます。
ベンチャー/スタートアップ界隈で当社/当サービス/当社マネジメントがよく取り上げられている理由が知りたいです(個人の素朴な感想です)。記事を読んで少し疑問に思ったのでコメントさせていただきます。まず、官報の財務情報だけで創業間もないスタートアップの業績を判断し、バリュエーションするのは非常に難しいのではないかと思います。記事の情報からは負債の内訳を確認できないため、これは私の推測にすぎませんが、SHOWROOMが債務超過であるのは、エクイティファイナンスではなく、グループ会社等からの借入を主な資金調達手段としているからではないでしょうか。さらに、記事の3ページ目に「債務超過に転落し、極めて危険な状況に」という見出しがありますが、現時点でSHOWROOMが危険なレベルにあると断言することは難しいと思います。
また、非公開会社のバリュエーションの方法としても、DCFのみならず、Times-Revenue Methodなど、様々な方法があると思います。
https://fortune.com/2015/09/29/this-is-why-public-and-private-tech-valuations-are-completely-different/
これは私の感情論かもしれませんが、「メモ魔の大誤算」というタイトルにも悪意があると感じてしまいました…