作家トニ・モリスンさん死去 米黒人女性で初のノーベル賞
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作家のトニ・モリスンさんが88歳で他界しました。死因は肺炎とその合併症だったようです。
数多くの抗菌薬が開発された今でも、肺炎は日本人の死因の4番目、80歳以上の高齢者では上位3疾病の中に入ります。加齢とともに飲み込みの力が弱くなり、食べ物を食道ではなく気道に落とし込んでしまう、誤嚥によって生じる誤嚥性肺炎がその最たる原因と考えられます。
一度よくなられても、根本の誤嚥がよくならないため、繰り返すことも多く、そのうちに命を奪われてしまうことがあります。
肺炎の予防として、肺炎球菌およびインフルエンザの予防接種の有効性が高いため、65歳を超えたご家族のいらっしゃる方は、肺炎球菌ワクチンを接種されているか、一度ご確認ください。大学時代に、モリスンの小説はいくつか読んでいました。
従来の黒人作家による文学は、「黒人が白人に差別される」事実に焦点を置く作品が多くを占めていました。
それに対してモリスンは、「差別される黒人(男性)」から抑圧され苦しんでいた女性に焦点を当てていました。
「人には、その人だけの正しさがある」
「あらゆる物事には目に見えない本質があり、それを表現するガワとして小説が存在する」
そんなことを学べた作家さんでした。
ご冥福をお祈りします。