米FRB 政策金利を引き下げ 10年半ぶり
NHKニュース
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利下げ決定ながら、パウエル議長の会合後のコメントは、0.5%すら期待した市場よりは慎重で、「Hawkish rate cut (タカ派的利下げ」。「緩和サイクルの開始ではなくmid cycle adjustment (サイクル中盤での調整)と強調していました。
貿易問題やBrexit等の不透明感から、年内あと一回の利下げはありそうですが、金融機関のリスクテイクぶりを見ると、現時点でそれ以上を期待するのはやや行き過ぎと感じます。声明文が公表された直後は、予想通りの0.25%の利下げで、市場は「織り込み済」といった反応で、ほぼ動かなかったのですが、記者会見での姿勢でさすがにセンチメントが悪化しました。
「Mid-Cycle Adjustment」とはなかなか言い得て妙な表現で、金融政策の姿勢は、景気拡大方向にいる、ということを示唆しています。したがって、景気後退局面ではないため、継続的に利下げする必要はないとFedは考えており、市場はそれを嫌ったかたちです。
Fedは市場の利下げしてくれ催促相場からうまく逃れようとしており、明日以降の市場をみないとわかりませんが、最高値を更新していた株式市場からすれば、適度な調整にとどまっており、うまくいったのではないでしょうか。
そして、ECB、日銀からしても、緩和競争にならずにすみそうで、助かった、といったところでしょうか。株下落に端を発して始まった利下げです。今後株が下がる度に株式市場から催促される展開が目に見えるだけに不安はあります。1歩譲れば100歩譲らされるか、、、という印象です。