【朝倉祐介x柴田陽】スタートアップの「存在意義」の話をしよう
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普段話をするお二人の対談をこうやって記事で読むのは不思議な感じですが、↓本当そうだと思います。
弊社に投資をしてくれている投資家の人たちも、やはりこの部分(TAM)についての共感が実際の投資につながっていると思います。
ーーーー以下、引用ーーーー
柴田 アーリーステージの場面、0から1の段階からグロスステージに突入するフェーズでは、どの市場を選択するかということがすごく大事です。
あらかたのことは市場選択の時点で決まっていると言っても過言ではない。
市場選択を間違うと、どんなに努力しても、結果はたかが知れています。VCの人たちはあまり言いたがらないですけど、残念ですがこれは事実です。
朝倉 でも本当にそうだよね。
注目のコメント
あまり表に出ることのない、同期のシバヨー。
今までも彼の記事を見つける度に、半ば悪戯心でピックしてきましたが、今回、シバヨーを引きづり出すチャンスとあって、二つ返事で応じました。
社会人以降のいきさつを少しお話ししていますが、当時、シバヨーをはじめとする優秀な同僚や周囲の友人を見るにつけ、自分は凡人なりに競争を避けて生存する術を身につけなければならないと痛感しました。
競争って興じている間は働いている気分に浸れますし、それはそれで楽しいのですが、自分としては競争力を高めることよりも、楽をして勝つこと、戦わずして勝てる場を選ぶことの方を重視しています。そうしたこともあって、「ディスラプト」や「リプレイス」よりも、ミッシングピースを埋めることに意識が向くのだと思います。
この感覚は、シバヨーの言う市場選択の重要性と相通じるものがあるのかもしれません。
今自分が若手のビジネスパーソンであれば、逆にスタートアップの世界は選ばないんじゃないかという気もします。
ちなみに、スタートアップに絡めたキャリア論という観点では、企業で働くビジネスパーソンのためのスタートアップの始め方に関する、シバヨーの以下の記事がリアリティ溢れてとても参考になるので、おすすめです。
会社のエースこそ、起業すべきだ。まずは『こっそり』と
https://markezine.jp/article/detail/16604
その他のシバヨーのインタビュー記事はこちら。
投資の目的は、学ぶことと自分の好奇心を満たすため。 ー 柴田 陽
https://newspicks.com/news/2280245/
リーダーは人真似するな!新規事業を成功に導く組織論
https://newspicks.com/news/2902364/2007年に入社したマッキンゼー同期2人の対談でなんだか感慨深いですね。同期は卒業してから2人のようにスタートアップに行く人たち以外に、自分のようにIT大手(自分の場合は楽天)に行く人も結構多かった。時代の流れかと。
一方で、一つ下の世代では、現在クロスフィールズという「留職」というコンセプトのサービスを展開している小沼さんのように、NPOなどを立ち上げて社会起業家になるという選択をする人もいました。
個人的には、スタートアップの世界にとびこんで4年以上がたちますが、最近は、「スタートアップだったらなんでも良い」という風潮ではなく、(社会起業という意味とはまた別の)本質的な社会課題を解決するスタートアップの存在がましてきているように思います。資金調達環境も整ってきた中で、何がなんでも生き抜かなければならない、というわけではなくなったことが大きいのでしょうね。スタートアップが単なるギラギラした世界ではなく、本質的な課題解決によって急成長を遂げるという本来の存在意義に近づいているのかもしれません。
つらつら書きましたが、その2人がいろいろな経験を経て、名前までそっくりのTHE FUNDとFundsを立ち上げたというのが楽しみすぎる。2人が日本のスタートアップの世界をどう変えていってくれるのか、要注目です。2人の新しい時代をつくるという「隠れた決意」を感じました。改めて、スタートアップと大企業で働くことの「違い」「存在意義」について、考えさせられました。
対談前編はこちらよりご覧ください↓
◾︎ 上場ゴールが増える「大問題」を解決しよう
https://newspicks.com/news/4091455/