「生まれた環境」による学力差を縮小できない〈教育格差社会〉日本
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学力やその後の収入に生まれた家庭の環境が影響を与えていること、少なくとも相関があることは様々な研究で語られてきました。それは教育学では昔から前提となっている社会構造です。
しかし、論じるべきはその社会構造を打破できる解決策についてではないかと。例えば、大阪大学の志水先生の「力のある学校」研究では、しんどい地区の子たちも学校によっては学力が上がり、他校より秀でた結果に至っていることを示しています。つまり、環境による学力差はミクロで見れば、縮小できないことはありません。その点、この記事のタイトルはミスリードかなと思います。地方の学校に勤務していると、学びに対する大都市圏との格差は嫌でも実感させられる。
参考書1つ購入するにも、大きな書店が本当に少ない。
さすがに、参考書は簡単にamazonでポチる訳にはいかない部分もあるので、ここにも格差がある。
今本当にしたいのは、地方の学校に通っても学びの格差を埋める方法の確立。これは日本だけの話ではないですよね。人種が多様で移民の多いアメリカはもっと酷いですし、インドなど新興国は想像を絶する格差ですよね。
だからそれが良いという訳ではないのですが、具体的なソリューションの議論がもっと行われてもいいのではないでしょうか?いわゆるテストでの学力=進学校=一流大学=良い就職というリニアな関係でない、新しい学力を定義して、社会が多様な才能を活かせるようにするにはどうすれば良いのかなど、考えるべきポイントや可能性は色々ある気はします