【最新】ドコモも注目。自動運転技術から生まれた究極の睡眠計測
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Apple Watchのような腕にはめる端末も、カメラも付けずに「睡眠」や「健康データ」を取得するなんて、正直、本当なのかと思っていたのですが、実際に「テラス」のデモを見ると確かに。
息を止めたり、吸ったりという不自然な呼吸にも合わせて、ちゃんと波形が描かれて心拍も読み込んでいました。やはり、「何もつけなくていい」という開放感を味わってしまうと、(もちろんデータの精度が最も重要ですが)ウェアラブル端末には戻れないかも・・・
非常に面白いのは、対象物(人)の細かな動きを計測する技術が、自動運転やドローンで使われるセンサーの技術と同じであるところ。精度が増して、センサーの需要が増え→価格が下落→一般消費者が使うデバイスにまでセンサーの利用が広がってきた、という背景もそんなことが起きているのかと驚きました。
サンフランシスコ発「テラス」が近日中に始める神戸市での実験。その際にはコークCEOも来日するとのことで、今後の展開も非常に気になります。従来、介護施設では安価に入居者をモニタリングする方法として、「足元にひくマット型のセンサー」等で離床を検知する方法が一般的でしたが、イマイチ使い勝手が悪いという問題がありました。
(マットを踏まないようにして逆に事故が起こる、余計な通知が行き過ぎる等)
一方、Tellusのような体に身につけないアプローチでの見守りセンサーは、
国内では、
・パラマウントの「眠りスキャン」
・フランスベッドの「見守りケアシステムM2」
などのベッドメーカーがベッドとバンドルで売っているケースや、
・Z-worksの「LiveConnect Facility」
などいくつかプレイヤーが出始めています。
どのプレイヤーも、単純に検知するだけでなく、通知すべき情報を分析し、ケアステーションで施設全体をモニタリングできる管理システムも合わせて提供しています。
特に、Z-works社は回線に掛かる費用も含めて介護施設が安価に導入できる工夫を進めている印象があります。
センサーという文脈ですと、Dfree社やaba社など、「排せつを検知するセンサー」も開発が進んでいます。
今後の少子高齢化時代にセンサー/IoT、デジタル化による介護の効率化は必至であることは間違いありません。日本市場に関心あり、そして自治体を動き始めているという部分にとくに興味をもちました。日本は課題先進国と自称し、そこがこれからの成長に使えるという期待をもつ向きもありますが、記事でとりあげられた企業「テラス」のような海外企業が動き始めています。
シンガポールでは、高齢者の健康モニタリングや介護に関連する分野で、政府、スタートアップ、地域コミュニティぐるみでいくつかの実証実験が始まっています。
日本で学んだとあるシンガポール人は、「シンガポールは日本と同じ課題が顕在化しつつある。日本で学んだことをシンガポールに持ち帰り応用したい。その次は、日本に持ち込みたい」とはなしていました。
今後、日本の課題の解決策を海外企業がもってくる時代になるかもしれない。本来は、国内企業に大きな機会がある課題。日本固有の問題と思っていると、海外企業の動向を見ておかないと、先にもっていかれるビジネス。