台湾国民党、総統選候補に韓氏 予備選、鴻海の郭前会長は離党も
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最近の台湾は対中関係や民主化よりも生活に根ざした問題を重視する傾向が強まっていると聞いていましたが、香港で起きたデモが、台湾でも「中国との距離感」を再び政治の焦点に押し上げた感があります。そうなると、中国に多くの工場を持つ鴻海の前トップはだいぶ不利になります。大敗といっていい支持率差で、それだけが要因かどうかはわかりませんが。
台湾国内ではかなりイメージを良くしたキャンペーンを展開していました。
私もそれに騙されていたのですが、知人に聞いて見たところ、「中国との癒着は誰もが見抜いている。彼は生粋のビジネスマン。当選した暁には中国に置ける負債を免除してもらえる手筈になるように共産党と協議を進めているはずだ。台湾を売り飛ばす売国奴。それがビジネスマンテリー。彼は危険すぎる」と。
この彼の言葉のリソースまでは確認できていませんが、今回の結果が台湾人の民意です。台湾の総統選挙で国民党の候補を決める予備選の結果が発表され、韓國瑜高雄市長が郭台銘鴻海前会長を破って選出されました。
支持率は韓國瑜高雄市長が44.805%、郭台銘鴻海前会長27.730%と、韓市長が他候補を大きく引き離した結果となりました。
選挙期間中から郭台銘前会長の苦戦が伝えられており、破れた場合、国民党以外から立候補する事も考えていると報道されていました。
今後の動向が注目されます。
【続報】
郭台銘前会長はマスコミの前に姿を現さず、声明を発表したものの、中華民国を愛する心、中華民国に貢献する決意は変わらないとし、離島等については明言をしませんでした。
結果について各分析が出ていますが、韓市長は党内で組織票を固めて、いわゆる韓粉絲と言われる熱烈な支持者が支持率を支えた形です。
郭台銘前会長は、選挙後半に選挙制度に疑念を示したり、党中央を批判する等した結果、支持率が伸びませんでした。
国民党の予備選は、外部の世論調査会社5社に依頼した世論調査結果の合計で順位が決められますが、制度上、人気のある立候補者に有利に働きやすい仕組みになっている事も大差がついた要因です。
今後、本選挙に焦点が移りますが、郭台銘前会長、柯P(台北市長)の動向等で情勢はまだまだ変わってくると思いますが、香港のデモを受けて、蔡英文総統の支持率が盛り返しており、半年後の総統選まで目が離せません。