住商が「フィリピンバナナ」から撤退したわけ
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現場と経営層の意識の乖離によるねじれに起因することなのかと理解しましたが、2003年設立してから16年経過しての問題浮上ということは、
物価上昇や、事業拡大による激務化という現場状況に対して適切に対処できてこなかったのではないかと。
これは労使対立に対する見解ですが、
一方、株式売却動機については
どうなんでしょう。
ソーントンに丸投げみたいな調子で書かれていますが、
マネジメントとして介在している意味が見出せなかったのでは。
ここまでのブランド力を牽引してきたのは、マネジメント介入の賜物かとは思いますが、この規模になると現場との距離は開く一方であり、
立ち上げ時期のような舵取りで住商の人的資産を投下していくメリットがこの先見込めないという判断が働いただけのような気がします。キャピタルゲインとしてのプラスが鈍化するなか、シナジー効果としての優位性は依然としてあるのでしょうから、バリューチェーン全体に投資していることもあり、商品は引き続き取り扱っていくのでしょうね。
もちろんこの労使関係については降って湧いた訳でもないでしょうから、
株式売却の一要因になっていたのはもちろんだと思います。
注目のコメント
うちも毎日農家さんとワイワイやってますが、新興国での人材マネジメントの難しさは、事業が伸びてくるのと比例します。初期採用時は、平均月収+αでがんがん働いてくれます。しかし、会社が伸びてきて事業が拡大しているのを農家さんが知ると、賃上げを要求してきます。もちろん、平均賃金を大きく上回る額を。ぶっちゃけ、ブルーワークが多いのでリプレイスはききます。が、採用&トレーニングフィーがかかるとともに、上記を繰り返されたら本末転倒。そして、記事にあるような労働環境やコンプラ違反というカードをきってきます。これが起きる理由は二つです。
i) 単純に仕事がまじできつくて給料に見合わない
ii)マネージャー/経営陣と現場の距離が遠いことによるコミュニケーション不足
つまり、i)のケースだと労働環境の見直しが解決策になりますが、ii)だとtoo lateで、元に戻すのが非常に難しい。今回の場合だとii)のような気がするので、こうした住商の経営判断になったのかと。こんな問題が毎秒出てくるのが新興国ビジネスazs.川に入って渡ることも、橋を架けることもなく、人が架けた橋を渡るという慎重派の住商が珍しくトラブってる。
資本関係を切っても取引を止められないということで、往生際が悪いな、と思いましたが、中間流通にも出資してるからなんですね。
北川さんのコメントで理解が深まりました!