【社員が証言】「年収が高い企業」ランキングBEST30
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同じ業種(金融、コンサル、広告)でも、外資系の方が日系より平均年収が高い背景には、複合的な要因があります。
(1)給与水準がグローバルに決まっている
(2)人員数(FTE)が厳しく制約され、コア業務のみに集中している(せざるを得ない)
(3)終身雇用制ではなく、キャリアに成功しないと社外に出ざるを得ない。このため、残ったメンバーの給与平均が上がる
(1)については、昨日の大前さんの記事の冒頭で、その仕組みが詳しく解説されています。そして、最近では、ユニクロもグローバルな水準に合わせに行っていて、他の日本企業にも広まっていくことでしょう。
「ファストリ、入社3年で年収3000万円も 幹部に登用」
https://newspicks.com/news/3996694/
また、(3)の終身雇用を前提としないキャリアは、今後、日本企業でも当たり前になります。これも時間の問題です。
このため、(2)の業務効率が日本企業にとっての最大の難関です。現状、打開策がまだ見えていません。外資系で成功した人たちの若い頃の体験談で、「そんなことに時間を使うな。もっと価値のある仕事をしろ」と上司から言われてショックを受けた、というエピソードが必ずと言っていいほど出てくるのも、このギャップが根本的な要因です。こうした現状を受けて、最近では直截な提言も現れてきました。本記事のランキングで平均年収トップとなっている企業出身のアトキンソン氏は次のように述べています。
“日本の所得が少なく、生産性も低い。その結果社会保障制度が不健全になってしまったというのも、労働者の問題ではなくマネジメントの問題です。”
「日本人はなぜ『論理思考が壊滅的に苦手』なのか(出口治明×デービッド・アトキンソン対談)
https://toyokeizai.net/articles/-/288272
こうした歪みは平成時代の負の遺産です。私たち現役世代で歪みを解消していけば、日本経済や日本で働く個人にとって、大きな飛躍のチャンスとなります。1位はやっぱりあの会社と思ったでしょうか? それとも、意外と感じられたでしょうか?
現在は、その会社に入りさえすれば高い給料が貰えるという時代ではなくなりつつあります。つまり、同じ企業に勤める人同士でも仕事により給料はバラバラ……。本ランキングでは、それが感じ取れる結果となりました(特集では職種別、給料ランキングも配信します)。
ところで、社員による会社評価サイト「OpenWork(旧:Vorkers)」とコラボさせてもらって思ったのが、これだけ給料、待遇、成長環境、評価などが透明化された時代です。個人も自分が出来ること、やりたいことなどを明確に表明すれば、お互いの利害が一致し、マッチング精度は格段に上がるのではないでしょうか。
昨日配信した、大前研一さんの記事で大前さんも仰っていましたが、
https://newspicks.com/news/4033139/body/?ref=index
自分が出来ること、得意なことなどを、物語として語れることが、幸福な勤め先と出会う、重要な条件なのかもしれません。トップ10に金融会社が6社、しかも証券・資産運用会社ばかりがランクインしています。マネーゲームはそれだけ儲かるということなのでしょうか。とはいえ、GSは今本業が厳しい状況で、リテールバンキングに参入しています。そのひとつが、アップルと提携したApple Card。米国銀行は収益性がないとみて引き下がった案件です。投資部門とは桁違いに低い収益性なのですが、果たして今後も高い給料を払えるのでしょうか。
トップ10で実業で稼いでいるのはマイクロソフトとシスコシステムズ。20位まで入れると、実業が一気に増えます。高い生産性、高付加価値が高額給料を生んでいる。こういう企業がもっと増えてほしい。