【秘話】「20億人のための金融サービス」を作る日本人の野望
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銀行口座よりもスマホの電子マネーのほうがリアルタイムで残高や、出入金を可視化できますよね。
貧困層にとって大事なことに、ファイナンス・金融リテラシーというのがあると思います。可視化やモニタリングは、その一歩です。
トマ・ピケティが指摘したように、人が労働して稼ぐよりも、お金にお金を稼がせたほうがワリがいいわけです。これはもう証明されてるといってもいいので、富裕層はより富裕層になるわけですね。
文中の中で、保険やローン商品を提案したいというのもありますが、その日暮らしの方々に、中長期的な視野の金融リテラシーもこのサービスを通じて伝えられたら素晴らしいと思います。
ところで、メルカリで売ってメルペイで払えるというのは、日本でその日暮らしの方々に強い味方ですね。
私は中国で外国人が銀行口座作れない問題が切実です…。(銀行口座がないと、各種アプリも使いにくい)日本にいると気づかない"銀行口座を持てていない"Unbankedと呼ばれる層の話。世界のFintechのサービスにも、Unbanked問題の解決を目指しているものが多くあります。
日本ではまた別の問題があったり、インフルが整いすぎていたり、などありますが、手数料の問題はかならずどこにでもあります。
いまのFintechのビジネスを展開している企業も、搾取をしたいわけではなく、現行の仕組みと決まりの中で考えうる最善策に取り組んでいます。
ドレミングの哲学は哲学。そしてFintech含めて、誰のどんな問題を解決するのか、またどうそれを進化させていくのかが大事だと思っています。その日働いた分の給与はすぐ電子マネーで受け取れるというサービスを開発している高崎さん。
高崎さんは1990年後半、JRがSuicaを開発していた頃から「給料を電子マネーに振り込めたら便利なんじゃないか」と考え、当時のJR東日本社長に手紙を書いていたそうです。インタビューの際にも色々なアイデアが飛び出し、世界各地の中央銀行が話を聞きたがる理由がわかった気がしました。今後の展開も引き続き取材したいと思います。