重大事故の時にどうするか?
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前職でのボスであった元ヤフー社長の宮坂さんによる金言。実際に重大事故や災害対応で一緒に働いていたわけですが、まさにこの通りのことをしていました。部下としてはただでさえプレッシャーのかかる状況ではありましたが、非常に安心感をもって対応できた記憶があります。
最後が以下で締められているのが、なんとも宮坂さんらしい。思いやりをもって、誰もがわかる言葉で語ることができるのは彼の素晴らしい能力のうちの1つだと思うので、今後も発信を続けて欲しいなと思います。
「重大な事故はないほうがいい。
しかし何年も仕事をしていると事故に遭遇せずに無傷で済む人は少ないだろう。いまこの瞬間も事故対応で苦労している最前線の人、なかの人がいるとおもう。
彼らの健闘を祈るとともに少しでもお役にたてたらうれしいです。」7payなどの障害事件のニュースを見ながら、うちは100%大丈夫、って自信持てる経営者ってほぼいないのでは。
まず事故を防ぐことに最善を尽くすのは大前提として、起こった場合、そのあとの対応こそがリーダーの力量が試されるところ。こういった指針があると余裕がないけど最もしっかりとしなきゃいけないときには助かりそうですね。
経営者としての責任の取りかたとはステークホルダーに対して誠意を持って向き合うことだと思っていて、そのハウツーはこの記事に詰まっていると思いました。20年近く前、環境事故を起こしてTVで謝罪し、翌日の新聞の社会面で大きく頭を下げている写真が出たことがあります。
学んだことの一部ですが、
①メディアを待たせてはいけない。
詳細が分からない、上司が来ていないという理由でメディアを会見場で待たせると、悪い方にメディアの皆さんは解釈します。発表時間を決めて、わかる範囲で説明する。説明後、時間を決めて、例えば4時間後分かったところまで発表します。と言えば、メディアのみなさんも待ってくれます。
②ともかく正直に話す。事故を起こせば ダメな会社だとかダメな奴と言われますが、努力してもう一度日の目をいることはできます。ウソがバレると会社も叩かれますが、個人は2度と信用してもらえません。
記者会見の時 間違ったことを話していないか、冷や汗をかきながら説明しました。間違った説明も聞いている人は、ウソに聞こえますから。
後に間違った説明の部分があることがわかり、至急訂正しました。
また、副社長がウソをつくなよ、ありのままに話せ。と言ってくれたことも勇気づけられました。
③事故対応している時は、アドレナリン全開なので、喉も渇かないし、お腹も空きません。朝8時半から夜9時過ぎまで、動き回っていたら、総務部長が「今日はここまでにして、遅い夕食を取りましょう。」と言ってくれて、椅子に座ったら、物凄く疲れていること、お腹も半端なく減っていることに気がつきました。
横から休息、食事を取ることを言い出す人が必要です。
④頭を下げる時は腰は直角に曲げる。
環境事故は、この工事を一時中断せよと私が命じた直後に起こったので、何故俺が謝らなければいけないんだと、記者会見の時にムシャクシャしていました。
副社長、常務が机に額がつくくらいに頭を下げているのに、部下の私が45度の礼。
翌日の新聞には私だけ45度に頭を下げている写真が出ました。同僚が「お前頭を早く上げすぎっ」と言ってくれましたが、本当は頭を下げていないんだよ俺。その新聞を全部買い占めたかった。
⑤その後の説明も責任を持つ。
環境事故であったので、メディアへの説明以外にも住民説明会を何度も開き、ご理解を頂きました。1年近く私のメインの仕事がこの事故処理でした。
もっとありますが、文字数です。