中国の介護・高齢者市場で「日式介護」は本当に通用するのか
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注目のコメント
当社も中国で試行錯誤している段階なので、あまり多くは語りませんが、日本から進出する介護事業者は、どの業務領域で勝負するのかを事前に決めておく必要があります。
ハードウェアの販売なのか、それとも実務サービスの提供なのか、はたまたコンサルや教育・研修なのか。
施設介護をやるのか、在宅(社区)介護をするのか。
それによって、アプローチをする相手、ビジネスパートナーは変わるし、彼らの日本企業と合作したい目的が、どこにあるのかも異なる。
そこを理解した上で協議を進めるのが、営業活動の前提になります。そもそも“日本式”なる介護など存在しない。多様な解釈と事業者が群雄割拠しており、国の目指す介護、介護企業が目指す介護、介護関連企業が目指す介護、介護職養成学校が目指す介護、介護職が目指す介護。それぞれのレイヤーですらバラバラである。
まったく一枚岩ではない。
また、介護企業や関連企業、介護職は介護保険という公費が注ぎ込まれる準市場原理に慣れており、より良いものを安く販売していこうとするビジネス的な視点は弱い。そんな感覚すらない。売れるものではなく、保険適用になるものの開発に力を注ぐ。
また、介護職による介護サービスそのものも、医療的な介護、リハビリテーションのような介護、情緒的な福祉的な介護まで様々であり、外国人介護職の受け入れも酷いもの。世界と競争をするという感覚すらないでしょう。
個人的には日本が介護で先に出てるなどというアドバンテージは無いに等しいと思っています。一部先見性がある企業などが個別に中国で成功する事例はあるでしょうけど、巨大資本に飲み込まれて終わり。
ビジネス、産業として介護を見るならば、確実に中国がアジアの中心になると断言します。なにかと興味深い視点の多い記事でした。また、コメント欄も投資家、事業者の方からの視点が入り、もう一歩深く学ぶことが来ました。記事のpick数もコメント数も少ないですが、こういうパターンは個人的にNewsPicksの醍醐味でもあると感じています。
日本は介護等で「課題先進国」と言われ、それに対するソリューションを海外でも展開できるのではないか、という仮説がありますが、この記事を見ていると中国の現地のやり方ですでに大きくなっている現地企業があることがわかります。
シンガポールでも、高齢化は重要な社会課題になっており、それを解決するために、官産学と病院が連携し、スタートアップや投資家/インキュベーターも入って、新しい試みが行われています。これ、これから色々と調べる予定なので楽しみなテーマです。