【検証】月額1200円も。ルンバの「サブスク」はアリなのか
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上位モデルは10万円をゆうにこえるルンバが、サブスクプランを開始。
検証と取材を通して、レビューさせていただきました。
ぜひ、購入検討のお供にご一読いただけますと幸いです。
今回、アイロボットジャパン社長の挽野氏にも話を聞くことができましたが、常に主語を「ロボット掃除機」という言い方をしていたのが印象的でした。
ルンバではなく、ロボット掃除機界を俯瞰で捉えているように感じられました。
サブスク化でお試しで使ってみる人が増え、またいろんな意見が出てくると思います。
そこから新しいサービスや機能が生まれ、日本でさらにロボット掃除機が盛り上がるといいなと思います。これはサブスクリプションではありません。サブスク=分割払いという誤った認識の典型です。
私自身サブスクWEBサービスを企画する立場にありますが、サブスクの本質は「顧客と繋がり続けること」です。
かつては売って終わりでした。製品(サービスも含みます)を買った人が、満足してくれたのかメーカーにはわかりません。不満を持たれててもメーカーの売上にも響きませんでした。
しかし今は口コミで物を買う時代、不満はすぐ広がり売上減に直結します。そこで月契約により顧客との接点を維持し、フィードバックを常に得られるようになるサブスクの出番です。
フィードバックを得る→製品改良→またすぐにフィードバック得る→改良…のサイクルを回す。これによりユーザー視点の製品にブラッシュアップされ続け、競合を寄せ付けないものにできます。
アイロボットの自称サブスクはどうか。
まず一年間は解約不可という契約。これでは不満のあるユーザーの声が「解約」との形で反映されません。反映されるのは早くて一年後。
次に3年で契約終了し自分の物になる点。3年も使ってくれたユーザーとの接点を捨てていいのか。ユーザーも3年も前の製品が手元に残って嬉しいのか?
サブスクというなら
・いつでも解約可
・ユーザーの声を聞く仕組みを合わせて構築
・定期的に新型ルンバと交換できる
これをやってから名乗ってください。ルンバ(元)ユーザーです。
サブスクの効果には、二種類あると考えています。
・様々な製品を選んでも、月額が固定されていること
・中途解約が可能で、支払いが月賦になるファイナンスとしての意味合い
ルンバの「サブスク」は、後者。
そして、高額機種の方が「金利」が低く、「ファイナンス効果」が高い。
一括購入 129,880円 125,000円 29,880円
満了時の合計支払額 136,800円 100,800円 43,200円
差額 6,920円 24,200円 13,320円
合計支払時の増加率 5% 24% 45%
以前買ったルンバは、長年、幼児の遊び相手となった結果、中国語を話すようになり、ついには動かなくなってしまいました。
修理しようと思ったら、すでに「修理対応期間終了」とのこと。このあたりの割り切りは良くも悪くもすごい。
競合から、廉価版が多く出ているからこそ、ファイナンス効果は重要なのでしょう。