トランプ大統領、日米安保条約破棄の考え側近に示していた-関係者
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よもや現実の動きにはつながらないとは思いますが、それにしても無知と身勝手をかけ合わせたような愚論であり暴論だと思います。膨大な血が流れた第二次世界大戦、その戦後処理、そして冷戦、冷戦の終結、グローバリズムの歪みの発現と進んできた歴史への認識と理解が何もありません。国家は利益を上げるための企業体ではありません。国家は国民の幸福だけでなく、それぞれの理念を追求し、世界平和の実現を担うべきものです。企業体も今や社会貢献でその価値が計られる時代に、目の前の自分の財布の中でしか発想できないというのはどうしたものか。それが世界最大の国であってはなりません。アジアの安全保障の均衡が崩れると、その塁はアメリカをも直撃することを思い知るべきです。
まず在日米軍は日本を守るだけに存在しているわけではなく、アジア・太平洋、インド洋地域にまで広く展開し、地域の安定のために存在している。米軍にとって在日米軍基地は同地域での展開のために必要不可欠だ。
さらに日本は米軍に一方的に守ってもらっているわけではなく、「日本の兵士が米軍の前で戦っていれば米軍の兵士も戦う、横で戦っていても米軍の兵士は戦う。しかし、日本の兵士が米軍の後ろにいれば米軍は戦わない」と言われるように、それなりに対等に近い関係だ。
言われている程、日米同盟は米軍に負担を押し付けるものではなく、米国の世界戦略に活用されているという側面もあるため、破棄するためにはかなりの政治決断が必要になってくるだろう。トランプ米大統領が最近、日本との安全保障条約を破棄する可能性についての考えを側近に漏らしていたという報道。トランプ大統領は日米安保条約が米国にとって不公平だと考えているとのこと。「最近」というのがいつなのかによって、このニュースの重大性が違ってくる。5月のトランプ大統領、横須賀訪問のあとなのか。ホルムズ海峡でのタンカー攻撃の前であれば、日米関係が片務的であることについて、よくある不満を言ったということだろう。ホルムズのあとであれば、この言葉は深刻。「米国の軍事態勢の恩恵を受けている国が、米国を信頼していない」と言ったということになる。