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トランプ大統領による直前の空爆撤回は、結果的に、イラン側に弱みを見せる行為となった。極端に強硬な発言とは不釣り合いに、実際には最後の手段に踏み出す勇気がないと見透かされたのだ。イランの指導者たちを軽く見てはならない。また、そもそもアメリカが勝手に核合意から離脱し、アメリカが勝手に経済制裁を発動したからこそ、問題がこじれているのである。これでは、国際的な支持は得にくい。
イラク戦争の開戦前の国連安保理の記憶がよみがえります。パウエル代表は写真を基に「イラクが大量破壊兵器を作っている決定的なスラムダンクだ」といっても、他国には確信できそないようなものでした。同じ轍を踏むのかどうか。
米国がイランを攻撃するためには本来は法的なハードルがいくつかあります。一つは米国議会の承認、一つは国連の安全保障理事会の決議です。しかし、そういう国際法、国内法の法的なハードルが効かなくなっているのが現代で、特に「テロとの戦い」でなし崩しになってきました。
 第二次世界大戦後、「二度と戦争を起こさない」ための仕組みが何重にもつくられてきたはずです。「武力による紛争の解決」は国際的に禁止されたはずで、武力を用いる国は国連の決議によって即座に全世界から制圧されるはずでした。日本国憲法なども、米国のそういう理想からモデルケースとしてつくられた、という面があります。
 実際は、冷戦となり国連が一致して動くことはありませんでした。仕組みをつくった米国にすれば、ソ連、後にはイランなどが好き放題しており、「武力を使った者勝ち」のように見えて、フェアではない、と、フラストレーションを募らせてきました。
 米国の政治学者は「自衛のためであれば国連の決議は要らない(集団的自衛を含む)」という理論を発展させ、米国は単独で武力を行使することが増えていきました。特に、「テロとの戦い」で「自衛」のために中東各地を空爆する機会を増やしました。米国議会の承認すらいちいちとることはしなくなりました。
 今回、米国がイランを空爆するなら「テロ攻撃があったので」「自衛のため」という理屈で、で攻撃するでしょう。もっとも、国連による安全保障の仕組みをつくったのは米国自身であり、まったくないがしろにはできずにいるのが現状です。
安倍総理のイラン訪問は、いったい何の意味を持ったのでしょう?

少なくとも、日米では緊密な連携がとれていると私は確信していました。

米国はどんなシナリオを考えているのでしょうか?

米国の同盟国である日本の首相が訪問したにもかかわらず、イランはタンカーを攻撃し、無人偵察機を破壊した。
許されざるは、イランなり。

ということなのでしょうか?

私達とおそらく同じ考えでしょうが、諸外国も米国の陰謀のように思えてなりません。
選挙戦対策のために、多くの国民や軍事費を支出するような大統領は信用できません。

米国民は、イラク戦争の愚を思い起こすべきです。
国連安保理での「米国の新情報」に注目。米国発の情報は信頼できるのかどうかの分かれ目になる安保理の審議になる。