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米大統領、オマーン通じイランに警告「攻撃近い、協議望む」=当局者

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    国際政治アナリスト 危機管理コンサルタント

    トランプ大統領がオマーン経由でイランに対して「戦争を求めていない、話し合いを望む」というメッセージを送ったとのこと。
     これはイランの強硬派にとっては思う壺。もちろんハメネイ師は無視して対話には応じないでしょう。イランが対話に応じるのは米国が経済制裁、特に原油禁輸制裁をやめるという条件を飲んだ時だけだと思います。
     戦争寸前まで行ったところでトランプ大統領が「弱み」を見せてメッセージを送った以上、イラン強硬派はさらに危機を煽ってくるかもしれません。米国は「攻撃するぞ」と脅しをかけていますが、50万人の軍隊を送り込んで侵攻作戦を仕掛けるような覚悟がない限り、イランの現体制は潰せません。
     イラン強硬派は、米国がそんなことを出来ないことを分かっています。逆にイラクにいる5000人の米兵、シリアにいる2000名の米兵の命が危なくなります。本当に戦争になり、原油価格が高騰して世界経済が混乱したら、トランプさんの再選は危うくなるでしょう。
     そういうギリギリの神経戦が展開されていると思います。


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