【3コマ解説】なぜ香港の人たちは「大規模デモ」を繰り返すのか
NewsPicks編集部
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なぜ香港ではよくデモが起こるのか。一連の大規模デモを見て、疑問を抱きました。もちろん中国に対する反発はありますが、そこにはデモでしか民意を訴えられないという構造的な理由がありました。
そもそも香港には、「自由」はあれど「民主」はありません。そしてデモの大半は、このどちらかを巡って起こります。2014年の雨傘革命は民主を求めたものでした。一方で今回は、自由を保守するのが目的です。
どんどん複雑化する香港と中国の関係性。週末に、教養としてサクッとおさらいしてもらえると嬉しいです。香港デモについて3コマ解説で。
今回の争点は権利の獲得ではなく現行の権利の保持。勝ち取るのではなく守るための戦いであることを念頭においておくだけで、私の中でもこのデモの見え方が相当変わりました。
数字や画のインパクトに目が止まりがちですが、もうちょっとだけ重心を低くして、今回彼らの意思決定に至るまでの法的な背景・根深い歴史を簡潔にまとめています。
香港のデザインスタジオによる数年前の作品ですが、こうした比較・風刺の視点も彼らならでは。
http://www.localstudiohk.com/hong-kong-is-not-china.html香港住民は選挙権がないためデモに参加する。
民衆の意思表示手段なんですね。
中国共産党からすれば、「欧米列強に過去に奪われた土地を組み込んで何が悪い」「民主主義なんてややこしいもの入れやがって」となるのでしょうが、香港住民からすれば、「ビジネスは別としても、今更制度上中国なんて」となりますよね。
民主主義地域を独裁体制に取り込む事は、水を低いところから高いところに無理やり流すようなもの。