【直撃】なぜ、日本の「トップ頭脳」が中国を選ぶのか
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ある1000人のうちの一人の方から話聞いたけど、もっと突っ込んだ活用されてる。地方行政の規制緩和プロジェクトに1000人のうち専門家が助言すれば地方行政官は責任を一定免れるとか、助言した本人も行政のGDPに連動したインセンティブ入ってくるとか凄まじい仕組みだなと思ってた。
注目のコメント
資金の問題がクローズアップされますが、その他の面にも大きな違いがあるそうです。それが研究時間です。
最近、日本でも報道が増えてきているのでご存知の方も多いと思いますが、日本の研究者はさまざまな雑事に追い立てられて研究時間が減少しています。一方、中国では技官や事務職が充実し、研究者はおろか大学院生までもが論文執筆など業績に直結する研究活動に集中できるとのこと。
在中日本人研究者の会の河野洋治さん(中国科学院 上海植物逆境生物学研究中心) が講演でこうした日中の違いを説明し、「日本に金がない。それは仕方がない話なのだから、せめて雑事を取り払って研究者に時間を与えて欲しい」と仰っていました。一般的な日本人は中国への正確な理解がそもそも足りていないと思います。善悪や好悪の問題を除いて歴史上数百年に一度苦しむ時期はありますが、政治、軍事、経済の分野で平常時は世界No.1です。この百数十年はまさにその苦しい時期でした。
「日本のトップ頭脳が中国を選ぶ」というのは、さすがに言い過ぎでしょう。
島袋先生や高畑先生のような方は確かにいますが、統計的にどれだけの数の日本人学者が中国に渡っているのか、そのデータを探していますがまだみつかりません。
少なくとも、私の周りでは、純粋に研究活動目的で中国の大学に来る日本人学者が増えているという実感はありません。
確かに清華大学の研究費はすごい。外国人研究者でもあまり差別はされません。しかし内容は国家の科学技術政策に沿ったものが圧倒的です。
文中に「基礎研究に大盤振る舞い」をしているかのような記述がありますが、今まで成果が見えない基礎研究への投資があまりに少なかったので、その反動で増えているというのが正しい認識ではないでしょうか。
文中にもあるように「研究内容より発表の数字」というのは私自身も実感しており、中国の一流大学の特徴だと思いますし、その風潮はまだそんなに変化していないと思います。
ただ清華大学などでは、世界各国から超一流の人材が(短期的に)やってくることは確かなので、そういうひとたちとの遭遇は、ものすごく刺激になるのは確かです。
私は正直、「日本はすでに抜かれている」的は論調には辟易しています。
規模も予算も大きい中国の大学で日本を凌駕する分野が”存在する”のは確かですし、日本の大学にも問題が多いというのも承知していますが、だからといって”すでに抜かれている”と言い切るのは木を見て森を見ない発言だと思いますし、ここはもう一歩冷静に中国の大学の実情を見ていくべきだと思います。