中国でくすぶる脅威、短期金融市場に要警戒
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我々の世代にとっては、三洋証券のデフォルトとその後のコール市場への影響を思い起こさせる事態です。また、IMFが中国に対して初めて実施したFSAPの中で、インターバンク取引がシャドーバンキングの柱の一つになっていることが示唆されたことに照らしても、海外から見て懸念すべき事態に見えるかもしれません。
ただし、中国の金融システム安定を維持するには避けて通れない道であり、その意味では長い目で見てポジティブな意味合いもあります。その上でPBOCにとって重要なことは、個別には破綻処理を進める一方で、金融システム全体の安定を維持する姿勢を明確に示すとともに、インターバンク取引が縮小した場合には、金融機関同士の取引の間に入って、実質的に自ら仲介者としての役割を果たすことです。
これは決して目新しい話ではなく、日銀やECBが危機の際に発揮した「市場機能の最後の拠り所」と同じです。