ソニー社長、株主価値向上へ「事業構成議論も」-ローブ氏要求
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注目のコメント
うーん、悩ましいところですね。
サードポイントは機関投資家なので、
半導体の様などボラタイルな事業は別に投資すれば良く、
あくまでソニーに対しては2C事業だけをやれということなのでしょう。
ソニーの実額ベースでの投下資本はこの半導体と金融が圧倒的です。
おそらく事業別で見れば、ROICが低いということなんだと思います。
普通なら金融事業は金利の低いので、
事業会社のWACCを、
アウトパフォームすることは無理なのですが、
(だからリーマンショックで事業金融会社はほとんど売却され、
それを一気に引き取ったのがオリックスでした。)
ソニーが出来ているのは、金融部門の利益の殆どが、
粗利の高い生命保険事業だからです。
フィナンシャルもROE9.7%(本体は27%)が悪いので、
同じコンテストで切り離せということなのでしょうが、
ゲーム、映画、音楽も、ある意味博打的な要素もあり、
2Bとして成長分野のイメージセンサーと安定している金融は、
ポートフォリオとして持っておきたいということなのでしょうね。
引用
サード・ポイントは13日、15億ドル(約1630億円)相当のソニー株の保有を公表。
株主宛ての書簡では半導体部門を分離し、映画や音楽などエンターテインメント事業に集中するよう求めた。
ソニーフィナンシャルホールディングスなどの持ち分売却を検討し、資本構成を改善すべきとも主張した。いま欧米のグローバル企業は、かつての「ごった煮状態」のポートフォリオ経営から似通った事業に集中する「アラカルト」経営にシフトする姿勢が主流になっています。
代表的なところではシーメンス、ネスレ、ユナイテッドテクノロジーズ、ユニリーバなどなど。
海外の機関投資家からは、ごちゃごちゃしていて1+1=1.5にしかならず、価値のある事業が割りを食っている(いわゆるコングロマリットディスカウント)ように見えるのでしょうね。撮像素子に関してTSRばかりがソースとはいえ、提案書は情報が豊富 https://www.astrongersony.com/wp-content/themes/twentynineteen-child/assets/A%20Stronger%20Sony%20Presentation.pdf