『アラジン』のジャスミンに感じた、ディズニープリンセスの“真新しさ”と“既視感”。実写版とアニメ版を見比べ感じたこと
コメント
注目のコメント
面白いですねー。
私はまだアニメ版しか観ていないですが、実写版だとジャスミンは国王になりたいと願うのですね。
社会的背景や女性の意識の持ち方の変化をプリンセス像に見事に反映するあたり、さすがディズニーです。
個人的にはいまだに白馬に乗って現れる王子様を待ってるんだけどなぁ。笑
これまでの慣習や決められたルールから自由になり、自立して自分の足で人生を歩むことを望みながらも、それでも昔のプリンセスのような要素にも憧れる!
ただの欲張りかもしれませんが。アラジンまだ見ていませんが、女性をエンパワーメントするジャスミンの描き方の変化についての高評価が多くて早く見たいです。
一方で、特にアラジンなど西洋からの目線で他の文化圏を描く作品について、手放しに女性は抑圧されていて解放しなければという見方も注意が必要とも思いました。
もう一点、Speechlessの歌詞の翻訳で「私はもう黙っていないわ。(中略)女の意見は不要、そんな時代も終わるのよ」とあります。
「〜わ」「〜よ」という言い回しは、普段の会話の中では聞かない女性の役割語。ドラマのゲイ役の吹き替えでもよく思いますが、翻訳のジェンダーバイアスも注意が必要と思いました。日本には8人10代の女性天皇がいましたが、最後の後桜町天皇(ごさくらまち)が在位した1762-1770年から250年ほど経っているので、1000年女王がいないというアラジンの世界よりはマシでしょうか。
女系天皇がなくて、女性天皇もやがてなくなっていったのは、時代時代の権力闘争の中で、天皇になりたい(あるいは女性皇族側からすると天皇にさせたい)一般男性が政略結婚して民間人天皇が単純してしまう、という危険があったからではないかと聞きましたが、今や女性が女王になる野望を持って男を選ぶ時代なので、王室の権威に対する考え方がまた変わってきそうですね。