宇宙から紙飛行機放出へ 夏に「ホリエモンロケット」次号機
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注目のコメント
G1サミットで戸田さんと知り合い、鋳物部品などでも開発協力してもらってます。紙飛行機はおそらく海に落ちると思いますが、運が良ければ漂着して回収できると思います。楽しみです。クラファンもやってますのでよろしくです。
https://camp-fire.jp/projects/view/163339戸田拓夫さん(株式会社キャステム社長,折り紙ヒコーキ協会会長).出資者の一人.
https://newspicks.com/news/3412023?ref=user_2112738
以前,いくつかの記事のコメントでサラッと書きましたが,戸田さんと出会ったのは2008年.以下のような話が持ち上がっていました.
https://tech.nikkeibp.co.jp/dm/article/COLUMN/20100727/184557/
折り紙飛行機の第一人者の戸田さんから東大に,スペースシャトル型の折り紙飛行機を宇宙から再突入させたいとの話が持ち込まれました.紙なんて燃えやすいものを宇宙から再突入すると,加熱ですぐに燃えてしまうと思うかもしれません.しかし,紙は面積が広い割に軽い(弾道係数が小さい).だから,高高度でゆっくりと減速して,意外と加熱しないのです.当時(今もですが),私は宇宙往還機の研究をしていて,再突入時の軌道計算と空力過熱率の計算もやっていたので協力することになりました.東大の極超音速風洞で試験もしました.その結果,紙を耐熱性の物質でコーティングし,形と重心をちょっと工夫すると,地球に返ってこられるという見積もりを得ました.
実現のために,スペースシャトルで宇宙ステーションまで運び,宇宙飛行士に船外活動時に投げてもらうことを考えました.ところが,NASAのシャトル内持ち込みの基準が厳しい(燃えて有害物質を出さないかなど).また投げ出した紙飛行機は地球一周すると,ほぼ元の軌道に戻ってきます.徐々に徐々に希薄大気の抵抗で高度を下げていくことになるのですが,戻ってきて宇宙ステーションにぶつかったらどうなる,などの懸念を解消できず,結局実現できずにいました.
軌道速度に到達せず,弾道飛行からの紙飛行機の放出ですが,ついに,ついに,戸田さんの10年来の夢が叶うことになります.
【追記】コメントを読んでいて,やっぱり誤解があるのですが,再突入時の加熱の原因は空気の摩擦ではありません.以下.
https://newspicks.com/news/2341582?ref=user_2112738
【追記の追記】応用もあります.
https://newspicks.com/news/2337376?ref=user_2112738土屋先生が書いている、ISSからの紙飛行機の話は覚えていて、なるほど再突入は弾道係数が変わると全く別物なんだと面白く思った覚えがあります。実現せずとても残念でした。同じ方なのですね。サブオービタルとはいえ楽しみです。カメラ、GPS、送信機が乗っていればさらに面白いのですが、おそらく重量が重くなりすぎてしますのでしょうか。
よくわかる解説。どうして紙なのに再突入で燃えないの?秘密は弾道係数(表面積と質量の比)にあります。...これから仕事に行く準備なので、続きはまたあとで!
ISTにとっては、二度連続で成功させることができれば信頼性がぐんとあがります。大事なフライトです。成功を祈ってます。