「老後資金2000万円」に金融機関ニンマリ 「期待」に応えた金融庁の作戦
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実は、老後資金2000万円は古いデータから試算されてます。
というのも、最新2018年の家計調査によれば、高齢夫婦無職世帯の収入不足分は前年の5.4万円から4.1万円に減ってます。
このため、最新のデータで同じ試算をすれば、2000万円じゃなくて1500万円になります。
更に、不足分の中には保険金受取なども含まれ、実際の預貯金取り崩し額だけれ見れば2.1万円になります。
ここまで考慮すれば、必要な老後資金は786万円にとどまることになります。
本当に数字の一人歩きって怖いですね。運用にまつわる『リスク』は一定期間の損益の振れ幅です。振れ幅が大きいほどリスクが高く、小さいほどリスクが低いと見做される。2年なり10年なりの期限があって金利変動で価格が変わる債券は、いつでも引き出せる預金よりリスクが高い。企業の業績や金利の動きを細かく反映して値動きが荒い株式は、債券よりもリスクが高い。そして、リスクが高い金融商品ほど、期待できる利回りが高くなるのが世界の普通の国の人々の経験則。
老後のお金を貯めるのに貯蓄より投資が良いとされるのは、長く持つ資産であるが故に短期的な損益の振れ幅が気にならず、長期的にはリスクの高い投資のほど利回りが良いと期待出来るから。
ところが我が国じゃ、日経平均株価は今から30年前に付けた38,915円を未だに超えられず、うっかりするとその半値に落ちる可能性だって無いとは言えないほどの低水準。国債の金利がマイナスをつけるほどに落ち込んで、預金と比べて長期的にさして儲かるとも思えない。
投資の方が貯蓄より長期的に儲かる、と信じることが出来なければ、わざわざリスクを取ろうという人は少なそう。政府の掛け声だけで、貯蓄から投資への動きが進むかなぁ。なにかもっと、本質的な問題がありそうな・・・ 貯蓄を増やすのが難しい環境で脅されて、なんだか不安が増してきた (・_・;)ウーンしかし、ここまで憶測だけで物を書けるのは大したものだと思います。金融庁にとっても、金融機関にとっても、何も書かれていないに等しい記事ですね。せめて実名の関係者コメントはないのでしょうか。