この連載について
日本を代表する名経営者、永守重信が築いたモーター企業である日本電産。パソコンの普及とともに成長してきた同社だが、次なる戦場は「電気自動車」だ。猛者が集うこの市場で、いかに戦っていくのか。永守のお家芸であるM&Aの極意や、カリスマ創業者後の体制を占いつつ、ベールに包まれたモーター企業を紐解く。
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精密小型モータ、車載用製品、家電・商業・産業用製品、電子・光学部品等の製造・販売を行う。特にブラシレスDCモータやHDD用スピンドルモータ等、多数製品で世界シェア首位を有する。
業種
モーター
時価総額
3.70 兆円
業績
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Intel is a leading digital chipmaker, focused on the design and manufacturing of microprocessors for the global personal computer and data center markets.
業種
半導体(ロジック)
時価総額
25.1 兆円
業績
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ここの部分を引用します。
「EVの時代が絶対やってくる」。
永守がこう予見し、車載事業に参入したのは、20年以上前の1995年のこと。当時でいうと、「殿ご乱心」とも言われた不可解な判断だったが、その後、18年間赤字を垂れ流し、失敗を重ねながらも、着実に天下への道を進んできた‥。
もはや、部品やパーツを提供する単なる部品メーカーではなく、クルマのコアを握りに行く狙いですべての戦略が組まれているのだな、と痛感しました。モビリティ時代の大転換の渦を勝ち抜いていけるのか、岡記者が粘り強い取材でドキュメントに仕立てあげています。
もちろん、今の時点では、この野望も「ホラ吹き」と批判することはできるでしょうが、その成否は意外に遠くない未来には見えているのかもしれません。
「実績や系列を重視する業界だから難しい」という指摘もよく聞きますが、電産は創業当時からそうした状況下で打開策を練ってきた経緯があります。今後どう戦っていくのか、引き続き追っていきたいです。
モーターにマイコンを搭載したインテリジェントモーターは、CANやロボットアームの中にあってモーター同士が対話するエッジ・コンピューティングを実現します。
すなわち、車載ECUやロボット制御市場をも食いかねないわけです。このあたりを意識するか否かで世界観が大きく異なります。
知性を持った日本電産の インテリジェントモータ®が SFを現実にする近未来 中央モーター基礎技術研究所
https://www.nidec.com/ja-JP/ir/individual/interview/01/
日本電産の事業領域は「回るもの、動くもの」。モーターは駆動原理やサイズなど多種多様で、様々な企業が分散している業界で、日本電産は買収を重ねてきた。そして「Nidec、入ってる?」を目指す中では、回る・動くを制御したり、回る・動くを活用する部品・モジュールへの拡大ということ。それがホンダからのエレシスの買収(制御)だし、E-Axleというモジュール製品の投入。
既にスマホでは「Intel、入ってる?」並みに「ムラタ、入ってる?」となっている(ちなみにこの言葉は、元モルスタ・現フロンティアマネジメントで電子部品のトップアナリストだった村田氏の言葉)。村田製作所もモジュール化を進める中で買収を重ねていったし、またIntelがWintelのなかで台湾にリファレンスデザインを供給して拡大したような事例もつぶさに見てこられただろう。
E-Axleが中国で初めて受注をとった時のPickは下記。
https://newspicks.com/news/3535543
"自分たちでは車を作らないが『モビリティ(移動)』の領域で儲けたいというプレーヤーがどんどん出てくる"
MaaS モデルでは特に。
駆動エンジンというアクセルとともに、安全な制御システムというブレーキが求められています。