キーエンスが年収2000万超を払える理由
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キーエンスは、実は少し前まで株式を持っていました。
日本が誇る超優良企業であることは間違いないですが、事業モデルがB to Bなので、一般的にはあまり名前が知られていません。
B to Bであれば広告やコマーシャルも必要ないわけで(それでも知名度を上げるためだけに広告を打つ会社もありますが、それもしないという徹底さも堅実な経営を象徴しているのではないかと)、この記事に詳細説明されていますが、無駄を一切省いた経営が功を奏していると言えると思います。
年収2,000万円を超えるのは、気前が良いというのもあるとは思いますが、それだけの付加価値を生む業務しか内製していないともいえるかと思います。
社内を見たことがあるわけではありませんが、恐らく少数精鋭型の良い意味で緊張感のある職場なのだと想像しています。
買掛金支払タームを早くして、売掛金入金タームは長くするというのは、大抵の経営者は嫌がるものですが、かつて私が関与したクライアントにも同じように「払うものはさっさと払う。貰うものはゆっくり貰う」と言い切った社長さんがいらっしゃいました。
昔その社長にその理由をお聞きしたことがあります。
社長は、「社員だって、取引先だって、払うべきものを早く払った方が気持ちよく仕事をしてくれるだろう!それで得られるメリットはお金では測れないものがあるんだよ。」と仰っていました。
その会社の正社員の平均勤続年数が今でも高いのはその頃の、その社長の方針の故だと思っています。
キーエンスも同じだったのですね。それは知りませんでしたので、とても勉強になりました。
日本では、賃金は毎月1回払えば前月分の賃金を翌月に払っても良い国ですが、このような賃金払いが主流なのは、先進国ではマイナーではないでしょうか?
キーエンスに入社出来たら、終身雇用制を皆さん希望されるでしょうね。羨ましい優良企業です。下請けへの支払いサイクルが早いからと言って、その会社にいいとは一概に言えない。
キーエンスの基本姿勢は「金額を叩くこと」。
「叩かれる側」の下請けにとっては、出す見積のことごとくが値下げを求められる。
販促会社で働いてたときに、たまたまキーエンスから問い合わせがあり、カタログや冊子の印刷系の仕事依頼を受けたが、担当者の対応がだいぶ悪かった。
見積金額を提示したら、メールで
「A社○○○円、B社○○○円、御社○○○円。」
「何が言いたいかわかりますか?」
この2行だけのメールだった(笑)
横の繋がりで他の印刷会社や看板・パネル会社と仲が良かったが、そこからも「キーエンスはめちゃめちゃ金額を叩いてきて、仕事するのも嫌になる」と言っていたし、本当にその通りだった。
年契約で結んでいる企業であれば、ちょっとやそっとの案件で金額を叩かれても問題ないが、スポットでの依頼をされた企業はたまったもんじゃない。
担当者全員がそのレベルとは思わないが、当時はハズレの担当者に当たってしまったなという印象から、キーエンスそのものにいいイメージがない。日本一生産性の高い会社がキーエンスです。
同社の社員1人当たり営業利益は5000万円ですから、今の年収2000万円からさらに1000万円積み増してあげても会社は痛くも痒くもありません。
もう気分が悪くなるくらい儲かっているのがキーエンスという会社なのです。
この水準を超えるのはgoogleなど数えるくらいしかありません。