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IMFの推計の中で注目すべき点は、インパクトのむしろ大きな部分が金融市場の不安心理によるfinancial conditionのタイト化によって生ずるとしている点です。

もしこれが正しいとすれば、通商摩擦の激化の影響は、サプライチェーンのような実体経済面での波及だけでなく、金融システムのストレスのような国際金融面での波及を伴い、従って、一層グローバルな広がりを持つことになります。

一方で、市場が過度な不安や悲観に陥らなければ、影響を相応に抑制できることも示唆しています。その意味でも、G20のような場でのメッセージの出し方は一層丁寧に行う必要があります。
井上さんのご指摘通りですが、あえて悪い連想をすれば、実際に関税引き上げが起こらない段階であっても、一足飛びで金融市場の不安心理の高まりから、実際の経済への悪影響が生じる展開が有り得ます。さらに言えば、金融市場の不安は、関税引き上げ以外の理由でも高まり得ますから、複数の不安要因が重なった際の複合的なリスクにも注意が必要でしょう。