NHKドキュメンタリー - NHKスペシャル「彼女は安楽死を選んだ」
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見ました。安楽死の是非はなんとも言えません。ただ、番組を見て思ったのは、安楽死を選択した場合、前日に家族で最後の夕食と共にし、朝まで思い出話をし、死に場所に自ら乗り込んで、サインをした後で今までありがとうと言いながら人生が終わる。まるで電車乗って旅立つかのような別れであることです。
スイスで安楽死した日本人女性の話。話題沸騰という話みたいですが、なぜかNPにはないみたいなので書きます。
女性の疾患は多系統萎縮。私は画像診断医で診断しかしないので、この疾患の症状に詳しくなく、調べてみました。番組では痛みが激しいと書いてありましたが、多系統萎縮のネット上の情報には痛みのことが書いてありません。調べてみたら、痛みは一般的という報告を見つけました。痛みを記載しないのは、私には理解できない理由があるのかもしれません。痛みにこだわるのは、彼女が痛みで苦しんでいる、というメッセージが理解できないと思うからです。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/generalist/40/3/40_150/_pdf/-char/ja
ご存知の方も多いと思いますが、スイスでは安楽死が認められています。スイスの病院によれば、安楽死を希望する日本人が数人おり、増加傾向にあるとのことでした。希望すれば安楽死できるわけではなく、末期癌や治療法がない難病が対象です。
それなら、日本でも認めるべきではないかと、私は思います。
日本では安楽死が認められていないため、遺体を日本に送り返すことができず、遺灰はスイスの川に流されたそうです。悲しい結末です。
付記:他人の苦しみや悲しみは、自分や家族がその状況にならないと、絶対に理解できない、と書いておこう。