意外な事実、米国人はリゾートでも働きまくっていた 「働き方改革」は日本のためになるのか(前編)
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欧(特に大陸)米間で働き方には大きな隔たりがあり、通常は欧州より米国の方がハードワークでしょう。他方、スペイン本拠ながら世界各地に拠点(東京、サンパウロ、ニューヨーク、シンガポール他)があり各拠点に大きな裁量が与えられている私の組織の場合、休暇については合計取得日数以外の明確なルールなく、個人の自立心と自律心に依存する形で成果中心主義で仕事が上手く回っています。
例えば、私も今週末から休暇で暫くカリブ海付近におりますが、現地でも受動的にのみ仕事します(メールのみ受信したものには低速対応+web会議の類は非対応←メールは放置していると後で困るのが自分なため)が、逆に1日あたり働く時間は通常明確に定めていません。他方で休暇中には受動的にすら仕事をすることを強く拒む他国拠点の同僚もいるので、前述の原則に則り、このあたりも自己判断に委ねられます。個人の期待値の差を踏まえると、究極的には一層多くの組織がこのような形態で運営された上で成果も伴うことが理想かと思います(言うは易しなのは百も承知ですが)。Citigroup NY本社で一緒に働いていた同僚の多くは、本当にハードワーカーでした。帰宅は早いですが、家でも働くので、仕事量は多く、スピードも早い。法律や制度の違いよりは、”自己責任”の文化だと思います。
あとは、上司との関係が、日本よりフラットです。転職が当たりの文化なので、優秀な部下を辞めさせない事が、上司の仕事の重要な部分を占めます。結果をフェアに評価する事に重きが置かれ、”働き方”は自由でした。
私はアメリカ信奉者ではありませんが、文化に根ざした制度があるという意味で納得感はありました。国でも企業でも、文化と制度の両方を議論出来るリーダーが、メンバーを幸せに出来ると思っています。経営層かどうかなどポジションや仕事内容を考慮せずに、働いている時間だけを議論しても無意味。日本は終身雇用の残滓で、社員は一律、と思い込んで単純に日米欧比較しすぎ。