【新視点】就職にも役立つ「つぶれない会社の見分け方」
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注目のコメント
エクイティ投資家(株主)とクレジット投資家(債権者)は、その契約、アップサイドとダウンサイドの性質の違いにより、異なる投資です。混ぜて考えてはいけません。
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普段ビジネスの世界にいると、エクイティ投資家(株主)の目線よりも、クレジット投資家(債権者)の目線で物事を考えることが多いです。
なぜかというと、従業員として企業に勤めたり、企業がビジネスの取引先を選定する場合において、従業員や企業は相手先に対して債権者のような性格を持つからです。すなわち、契約に基づくサービスや対価を求めることができるものの、株価上昇によるアップサイドはないです。
エクイティ投資家の目線が重要となるシーンは、普通の人にとり、限定的です。従業員がSO(ストックオプション)を保有できる企業に勤める場合や、企業が他企業や事業に投資を行う場合には、株価上昇のアップサイドがあるため、エクイティ投資家の目線で判断を行います。
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たまにイマイチだなーと思うのは、宗教家的な起業家が、債権者の性格を持つ単なる従業員に対して「自分の企業の成長性 = エクイティ・ストーリー = (明示しないにせよ)株価の上昇ポテンシャル」をあえて混合させて熱く語っている姿です。
金融リテラシーの低い若い従業員候補者は、エクイティを保有していないのに、エクイティ・ストーリーに乗って会社選びをしようとします。
もちろん、優秀な起業家は分かっていてこんなことをやっています。起業家 = 大株主にとり、エクイティを渡さずに口先と紙芝居のストーリーに従業員候補が乗っかってくれたら、そんなに安い人材はありませんから。どなたにおいても金融リテラシーは大切です。あまり話題にならない「クレジット」の世界についての記事です。
今回の記事は、知識ゼロから企業の信用力(借金を返せるか、つぶれないか)を探る方法を学べる内容にしようと思って書きました。
記事を読まれた方が、取引先、投資先、就職先などで「ここは大丈夫なのか、、、」と思った時に決算書などを見てそれを考えるきっかけになれば幸いです。法人のクレジットリスクと個人のクレジットリスクは同じです。両方とも人格で捉えればわかりやすい。信用できる人かどうかを、財務諸表からまずは読み取る。
とともに、過去からの借金返済履歴も重要。信用は時間が作るもの。約定通り定期的に返済していれば信用度は高い。
スタートアップの社債は、値付けがむずかしい。創業者の信用度は重要な指標になります。